知事は記者会見の場で、公衆衛生上の目標が達成されるまでの間、テーマパークの再開は行わなず、それを急いでいないと発言した。
ディズニーは、テーマパークの再開を求めて州に働きかけをおこなってきた。ディズニーパークスのジョシュ・ダマロ会長は先週、同社が2万8000人のレイオフを宣言した際に「州は制限の解除に無関心だ」と述べていた。
ディズニー会長のボブ・アイガーも先週、州が行動を起こさないことを理由にカリフォルニア州の経済対策委員会から離脱しており、ニューサム知事は7日の記者会見で、2人の間に「意見の相違」があったと述べ、アイガーの辞任は「私にとって全くの驚きではない」と述べた。
州内ではアナハイムなどの地域でも、地元議員らがテーマパークの再開を求めており、地元当局はディズニーランドやナッツベリーファームの閉鎖によって13億ドル(約1380億円)の経済打撃が生じたと述べている。
ニューサム知事は以前、再オープンのためのガイドラインが「間もなく発表される」と明言しており、州は先週それらをリリースする見通しだと報じられていた。しかし、テーマパークの運営者らは、ガイドラインの草案の基準が厳しすぎると反発し、州当局は2日、発表を延期すると述べていた。
新型コロナウイルスの脅威が残り続ける中で、テーマパークの再開は論争の種となっている。フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドは7月に、感染者が増加する中で再オープンし、大きな批判を浴びた。
ディズニーのテーマパーク部門は第3四半期に20億ドルの損失を計上し、売上は前年同期比85%マイナスの9億8300万ドルだった。ダマロ会長は先週の、2万8000人の人員削減の発表にあたり、「パンデミックによって多大なダメージを受ける中で、これが唯一の実行可能なオプションだ」と述べていた。