ルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事から学べる3つのこと

ルース・ベイダー・ギンズバーグ(Alex Wong/Getty Images)


3. 問題に反対方向からアプローチする


ギンズバーグは、米最高裁判所で弁護士として初めて闘い勝訴した裁判で、男性が差別されている問題に焦点を当てることを選んだ。1973年の男性のみで構成された判事たちは、軍隊に所属する女性と結婚した男性は軍隊に所属する夫を持つ女性配偶者と同じ給付金を受け取れないことを知って、より同情するだろうということをギンズバーグは理解していたのだ。

彼女はその数年後、21歳未満の男性はビールを購入できないのに女性は18歳からビールを購入できるとしていたオクラホマ法を撤廃する訴訟で勝訴した。



人々に耳を傾けてもらうためには、問題を特殊な方法で表現しなければならないことをギンズバーグは知っていた。男性に話を聞いてもらい、女性に対する差別を理解してもらうために、ギンズバーグは男性に対する差別を前面に持ち出したのだ。彼女は、自分が熱意を注いでいた問題を逆に捉え、聞き手が不当な扱いに気づいて不平等さを感じるような言葉で表現した。

人々に影響を与えたり自分の主張で説得したりするには、問題の表現の仕方を戦略的に考えなければならない。型にはまらない考え方をして、予想できない行動を取ること。あなたが感じている感情を受け手がよりうまく感じるように問題にアプローチすることはできるだろうか? 相手の立場から考えること。他の人の立場から考えることで、行動や変化を起こすよう、相手をより効果的に鼓舞することができる。

自分の役割で自分自身を定義しないこと。自分が持ちたい役割を定義しよう。あなたには変革を起こす余地がある。自分の意見を述べ、自分が望むような着こなしをし、問題に独自の方法で取り組むこと。あなたには、自分自身を主張する機会や自分らしくなる機会、自分や他者のために先導的役割を果たす機会があるのだ。

翻訳・編集=出田静 写真=Getty Images

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