ルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事から学べる3つのこと

ルース・ベイダー・ギンズバーグ(Alex Wong/Getty Images)

先日死去した米最高裁元判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグは、性の平等の熱心な信奉者だった。ギンズバーグは、現状を変える勇気を持っていたのだ。

「行儀の良い女性が歴史を作ることはほとんどない」という言葉があるように、ギンズバーグは境界線を押し広げたからこそ歴史を作ることができた。ギンズバーグから次の3つのことを学び、自分自身の人生に重要な道を切り開こう。

1. 意見を表明する


判事は通常、法律以外のものから影響を受けていると見られるのを避けるため、意見書以外は沈黙を保つことが多い。しかしギンズバーグ判事は、フェミニズムを含めた問題に対し率直に意見を述べていた。

彼女は、「人から(…)裁判所の女性の数はいつになれば十分になるのかと尋ねられる。私の答えは『(最高裁判事の数である)9人になったとき』だ」と述べている。彼女は最近でも「私の最も強い願いは、新たな大統領が就任するまで自分の後任が選ばれないことだ」と発言し、現在の政治状況についての意見をほのめかしていた。

強く思い入れがあるときは、ギンズバーグの率直さに倣い、自分の意見をはっきりと主張しよう。自分の直感を信じること。何も言わなければ、より嫌な思いをするかもしれない。自分の役割に縛られないよう、自分らしく偽りのない存在になること。

2. 自分の装いは自分で決める


裁判所では、判事らは黒のローブを着用し、一般的にはアクセサリーを身に着けたり追加したりしない。しかし、ギンズバーグ判事は襟飾りで有名だった。彼女はさまざまなネックウェアを着用し、中にはファンから送られてきたものもあった。ギンズバーグが、裁判所や政治の場面で問題に対する自らの意見を暗黙のうちに表明するため襟飾りを使用していたと考えた人もいる。



自分が果たす役割を尊重しつつ、それを自分の役割にしよう。役割にいくらか自分の個性を加えること。他の人と全く同じになる必要も、全く同じ見た目になる必要もない。目立つ存在になり、自分らしくなることで意見を表明しよう。
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翻訳・編集=出田静 写真=Getty Images

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