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Photo by Ibrahim Yozoglu/Anadolu Agency/Getty Images

マシンの台頭はすでに本格化している。国際ロボット連盟(IFR)が2020年9月24日に公表した最新データによると、2019年に全世界の工場で稼働していた産業用ロボットは270万台で、史上最多となった。

2019年の世界全体のロボット出荷台数は37万3000台。前年比では12%減少したが、過去3番目の高水準となった。

産業ロボットの最大市場はアジアで、中国の稼働台数は21%増加して約78万3000台に達した。特に成長しているのがインドで、過去5年で稼働台数は倍増し、アジアでは中国と日本(35万5000台)に次ぐ3位(26万3000台)となっている。

ロボット密度について言えば、世界全体では、製造業における労働者1万人あたり113台となっている。ロボット密度が世界平均を大きく上回る国も多く、特に目立つのが、自動車産業や製造業が盛んなことで知られる経済圏だ。

たとえば、韓国の2019年産業用ロボット密度は、労働者1万人あたり855台と、世界有数を誇る。その背景にあるのは、世界的大企業のサムスンや現代自動車、起亜自動車などの存在だ。

日本も同様で、トヨタや三菱といった多くの大企業が、長年にわたり一貫して産業用ロボットに対する需要を生んでいる。日本は、産業用ロボットの世界市場でも重要な役割を果たしており、全世界の供給量の半数以上を占めている。2019年における日本のロボット密度は、労働者1万人あたり364台だった。

フォルクスワーゲン(VW)やダイムラー、BMW、ボッシュ、シーメンスといった大企業を擁するドイツは、ロボット密度が労働者1万人あたり346台でヨーロッパ最大だ。

米国は、2019年に自動化のスピードが落ち、新規導入台数は2018年比で17%減少している。しかし、3万3300台という出荷台数は堅調で、過去2番目の高水準だ。IFRのデータによると、2019年における米国のロボット密度は労働者1万人あたり228台だった。

2019年に世界全体で新たに導入された産業用ロボットに目を向けると、その73%は、中国、日本、米国、韓国、ドイツのわずか5か国で占められている。

製造業における労働者1万人あたりの産業用ロボットの台数(2019年)*


国:2017年の水準 | 2019年
韓国: 710 | 855
日本: 308 | 364
ドイツ: 322 | 346
スウェーデン: 240 | 277
米国: 200 | 228
イタリア: 190 | 212
ベルギー/ルクセンブルク: 192 | 211
スペイン: 157 | 191
中国: 97 | 187
フランス: 137 | 177
カナダ: 161 | 165
スイス: 129 | 161

*対象国

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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