給与を得るだけではもはや十分ではない。労働者は仕事にやりがいや意義を探している。新型コロナウイルス感染症は、長期的な視点から見れば仕事に新たな機会を作り出してきた。働く女性のネットワークであるオールブライト(AllBright)の最近の調査によると、特に女性がキャリア転換の準備を進めていて、約25%は新たな事業を設立し、60%以上が完全なキャリア転換を計画していた。
この不安定な時期に職業を変えることは難しいかもしれないが、不可能ではない。職場での女性支援に焦点を当てるエリザベス・エルティング財団を創設したエリザベス・エルティング最高経営責任者(CEO)は、自信を持ってキャリア変革を進めるためのコツとして次の5つを挙げた。
1. 一から始めるわけではないことを忘れない
あなたが行うのはキャリア変革なので、あなたには既にキャリアがあることを意味する。これは良いことだ。あなたには、時間をかけて培った経験や職歴、スキルセットがある。こうしたスキルはあなたの最大の資産で、特に業界をまたがるスキルの場合はその非常に多くが他にも応用可能なものだ。営業の人は顧客管理の経験を持っているし、経理の人は、管理職の仕事の多くを占める予算について既に理解している。
2. 資格ではなく価値をもたらす
オフィスでの仕事に応募する大人ならば、誰でも持っていることを期待されている最低限の適性がある。自分にその仕事ができる理由を売り込むことが最良の策ではない。採用する側は、それを既に理解しているからだ。その代わり、あなただけがその職務にもたらすことができるものに焦点を当てること。結局のところ、あなたの経験や経歴、スキルやエネルギーがあなた自身なのだ。これこそ、あなたが強調すべきものだ。
3. 既に構築されているものを積み上げる
自分の職歴を、成績表ではなく野球のトレーディングカードのように考えよう。どこに行ったことがあるかやどのように成長したか、それによりどのような場所に来たかが分かるものだ。新たに選んだキャリアの雇用主に、自分がまさにこの新たな役割を担うため成長してきたこと、キャリア変革の準備が万端にできていることを示そう。
それには技術的スキルだけでなく、協調やリーダーシップ、チームワークなどのスキルにも焦点を当てなければならない。これらはどれも無駄にはならず、あなたは全てのものから何かを教わってきた。こうした学びにより、あなたはその仕事に対して最善の候補者になるのだ。