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Tecno Camon 16 Premier(Photo by BEN SIN)

筆者は過去5年間に渡って中国のスマホメーカーを取材してきた。その間に小さなスタートアップやローカル企業が東京やパリに屋外広告を出すまでに成長し、世界的なブランドになる姿を数多く目撃してきた。

そんな筆者でも見逃していた成功事例がある。それは、深センに本拠を置くTranssion (伝音科技)という企業が開発した、Tecno(テクノ)と呼ばれるブランドだ。Tecnoは、Vivoやシャオミが欧米市場を開拓したのに対し、人口12億人のアフリカ大陸に専念し、2017年にはアフリカでシェア1位を獲得した。

アフリカでシェアを拡大するため、Tecnoは低価格戦略を取った。「TECNO CAMON 16 Premier」は、260ドル(約2万7000円)で、ケニアやガーナの消費者にとってもコストパフォーマンスが高い端末だ。

通常、300ドルを切る価格帯の端末には先端機能が搭載されていないが、Camon 16 Premierは違う。6.9インチの液晶ディスプレイは、リフレッシュレートが90Hzだ。この価格で高リフレッシュレートディスプレイを搭載しているのは素晴らしい。ただ、シャオミが最近リリースした「Poco X3 NFC」は、価格がほぼ同じでリフレッシュレートは120Hzあり、これと比較するとTecnoはやや見劣りする。

それでもパネルは十分明るく鮮やかで、モダンなパンチホール式のデザインとなっている。フロントカメラは、4800万画素+800万画素(超広角)となっている。

背面にはクアッドカメラを搭載している。しかし、2つは画素数が低いマクロレンズと深度センサーで、低価格の割に多くのカメラを搭載していることをアピールする目的だと思われる。実際に使用する上では、6400万画素/F1.9のメインカメラと、800万画素の超広角カメラで十分だ。両カメラともこの価格にしては高性能で、特にメインカメラはダイナミックレンジとディテールが優れている。

側面には指紋認証センサーとSIMカードスロットを搭載し、デュアルSIM対応となっている。前面・背面の強化ガラスやアルミ製の筐体など、この価格にしては強固な作りで、ヘッドフォンジャックも搭載されている。

プロセッサは、ミッドレンジスマホ向けの「Mediatek Helio G90T」で、最新のアプリやゲームは大半が問題なく動作する。RAM容量は8GBと十分だが、メモリはパフォーマンスが遅いUFS 2.1となっている。実際に使ってみると、目に見えて遅いとは感じないが、決して速くはない。バッテリーは4500mAhで、1日は十分持続する。

編集=上田裕資

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