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2020.10.06

【9月第5週資金調達まとめ】独自AIによる身体計測ソフトウェアのBobygram Japanが18億円の調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、9月5週目の“注目のトピック“として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

Bodygram Japan


調達額:18億円(1700万ドル)
調達先:出資元不明
備考:シリーズB / 国内外複数の投資家から調達

独自AIアルゴリズムによる身体計測ソフトウェア「Bodygram」の提供を行うスタートアップ。

同社の展開する「Bodygram」は、スマートフォン一つで全身のサイズ採寸を可能にするAI身体採寸テクノロジーだ。

その技術は常に3つのテーマ"ユーザーフレンドリー"、"高精度"、"セキュリティ"に基づいて構築されている。

年齢・身長・体重・性別を入力し、服を着たまま、スマートフォンで正面と側面の2枚の写真を撮影するだけで被写体のボディラインを自動で検出し、腹囲・肩幅・手足の長さなど全身のサイズを推定することができる。

2020年10月には、国内外複数の投資家からシリーズBラウンド1700万ドル(約18億円)の資金調達を完了。

今後、BodygramのAI技術およびサービスの向上のため、研究開発投資、「身体データプラットフォーム」のエコシステムの構築、Bodygramアプリによる「Bodygram ID」数の拡大、デジタルアパレル・オンラインフィットネス・遠隔医療への進出、NYオフィスの開設に注力する方針だ。

コミューン


調達額:4億5000万円
調達先:DNX Ventures / UB Ventures

顧客体験を最適化するコミュニティタッチツール「commmune」の運営を行っているスタートアップ。

「commmune」は、SaaSやサブスクリプションモデルでサービスを提供する企業向けに、チャーンレート(解約率)を抑えることを念頭に置いて、ユーザエンゲージメントを向上させるためのコミュニティ環境を提供。

企業は同サービスを使うことで、自らの情報発信とユーザとのインタラクションを一元的に行うことができる。

また、会員アカウントを発行している企業では、自社の会員データベースと同サービスを連携し、シングルサインオン(SSO)を実現することも可能。

コアユーザが他のユーザにも役立つ情報を投稿してくれたら一定のポイントを付与したり、ライトユーザが情報をシェアしてくれたら一定のポイント付与したりするなど、条件に応じてインセンティブを設定することができ、企業とユーザのやり取りを活発化し、それらを同サービス単独で、または MAツールやCRMツールと連携して分析し高速にPDCAを回せる環境を構築できる。

2020年9月にはDNX Ventures、既存株主であるUB Venturesを引受先として総額4億5000万円の資金調達を実施。

調達した資金は、同社が提供するコミュニティタッチツール「commmune」のサービス強化のための機能開発、人材採用等に充てる予定である。
次ページ > シフト管理ツールや不動産検索サービスほか

文=STARTUP DB

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