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この変数が何を原動力として変化するのかをより深く理解するため、ホイと同僚たちは計19万8213人の参加者を対象とし、向社会的な行動と幸福の間のつながりを分析した201の独立した研究のメタ分析を行った。研究者らは全体として、この2つの間に適度な関係性があることを発見した。効果の大きさは小さかったが、ホイによると、非常に多くの人が毎日親切な行為を実践していることを考えればそれでも意義がある。

ホイと研究チームは研究を深めていく中で、年配の隣人の食料品の袋を運ぶのを手伝うなど無作為な親切行為の方が、慈善団体のため予定しているボランティア活動など公式な向社会的活動よりも、全体として幸福感とより強い関連性があることを発見した。非公式な支援は公式なものより偶然で自発的なため、社会的つながりを形成するのがより楽であることが理由かもしれない、とホイは述べている。ホイによると、非公式な支援はより多岐にわたり、マンネリ化したり単調になったりすることも少ない。

人を支援することが自らにもたらす効果は、ホイによると年齢により変化した。年齢が低い人は全体的な幸福や心理的機能の水準の改善を報告し、年配の人は身体的健康水準の改善を報告していた。また女性は複数の基準において、向社会性と幸福の間に男性よりも強い結び付きがあった。研究では、女性は思いやりを持ち優しい存在であることが固定概念として期待されているため、こうした社会規範に添った行動を取ることで良い気分が強まるからだろうと述べている。

結論


他の研究では、米国の労働者が上司や企業のリーダーに求める優先事項は、より思いやりや共感を持つことであることが示されてきた。この新たな研究では、上から下まで職場で思いやりを持つことで幸福や心理的機能が改善し、全ての階層の労働者が仕事での満足度やエンゲージメント、パフォーマンス、会社の業績の改善などのメリットを得られることが改めて明らかになった。

翻訳・編集=出田静

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