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2020.10.06

ざわつき音と集中力の関係は? いま「オフィス音」が人気なわけ

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「カタカタ」というキーボードの音や、プリンターが「ウィーン」と作動する音、誰かが咳払いをし、コーヒーをすする音……。

在宅ワークに切り替わったことで、こうしたオフィスでの「ざわつき音」が恋しいと感じた瞬間はないだろうか?

「理想の環境音」を、自由自在にカスタマイズ


「Calm Office」は、リモートワークでもオフィスのような環境音をつくりだすことができる、オフィスノイズ生成サイトだ。

オフィスで耳にしていた、誰かが歩き回る音や、話し声、キーボードを叩く音、空調、プリンターが作動している音など、このサイトには、全部で10種類のオフィスノイズがあり、それぞれ自分の好みやそのときの気分に合わせてカスタマイズして再生することができる。

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各音はスライドバーによって調整が可能で、たとえばキーボードの「カタカタ音」が好きなら、この音を特に大きくする。そして、これにスキャナーや話し声など他の音をミックスして、よりリアルなオフィス感を演出する、といった具合に、自分好みの環境音を作成することができる。

また、「それぞれの音をカスタマイズするのは面倒」と感じるときには、「静かな職場」「オフィス機器作動中」「お昼休憩中」「働くオタク(ひたすらキーボードを叩きまくる音が聞こえる)」など、プリセットされた項目から選ぶこともできる。

その他、タイマー機能や、音速を調整する機能もあり、シンプルながらも非常に便利なサイトで人気が高い。

「Calm Office」は、もともとは「myNoise」という様々な音を取り扱うサイトからの派生コンテンツだった。「myNoise」では、専用アプリも配信されている(下記プレイリストを再生すると、「myNoise」に収録されているさまざまな音を聞くことができる)。



ざわつき音と集中力の関係は?


こうしたサイトが人気なのは、このような「ざわつき音」がある方が仕事が捗る、集中できると感じている人が一定数いるからだろう。

では科学的に見て、実際にざわつき音と集中力には関係性があるのだろうか? 
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文=長谷川 寧々 編集=石井 節子

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