第二次世界大戦後、東西に分断されたドイツは、1989年11月9日のベルリンの壁崩壊をきっかけに急速に再統一へと進み、1990年10月3日、東ドイツの州が西ドイツに加入する形で統一された。
1961年から1981年まで、東西ベルリンを分断したベルリンの壁は、冷戦の象徴だった。統合から30年が経つが、二つの地域がある頃に生まれた人々の多くには、その明確なアイデンティティがある。
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ベルリンの壁崩壊後のいま、残存している壁の一部は、「イーストサイドギャラリー」と呼ばれる屋外ギャラリーとなっており、約1.3キロにわたって100を超えるアート作品が描かれている。
そのなかでも、ロシア人アーティスト、ドミトリー・ヴルーベリによる作品「神よ、この死に至る愛の中で我を生き延びさせ給え」は最も有名なアートのひとつだ。「兄弟のキス」とも呼ばれる本作には、旧ソ連のブレジネフ元書記長と旧東ドイツの政治家ホーネッカーのキスシーンが描かれている。
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ドイツでは、10月3日は「ドイツ統一の日」として祝日と定められている。往時を知る人々は、どのような想いを馳せるのだろうか。