独自OSで「中国版アップル」の座を狙うファーウェイの野望

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最新のOSが最大の威力を発揮するのは、来年春に発売予定のPシリーズになる見通しという。ファーウェイはこれにより、アップルのようにハードウェアとソフトウェアを一体化させて販売する企業になり、洗練されたシンプルさを打ち出そうとしている。

しかし、モバイル業界で世界的な覇権を誇るアンドロイドに対抗することは、特に中国以外の諸国では、容易なことではないだろう。

ただし、一つ言えるのは、スマホのソフトウェアはメーカごとにさほど違わないことだ。ファーウェイは以前からEMUIと呼ばれるスキンを、アンドロイドOSにかぶせる形でリリースしてきたが、EMUIはアンドロイドであろうと、ファーウェイのHarmonyであろうと、同じ働きをする。

これまでアンドロイドに対応してきたいくつかの重要なアプリは、今後もファーウェイのプラットフォーム上では利用できないかもしれない。しかし、同社がHarmony OS で一定の成果をあげれば、多くのアプリ開発者らが、ファーウェイ向けのアプリ開発に参入することも考えられる。ファーウェイの新たなチャレンジに期待したい。

編集=上田裕資

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