興味深いことに、旅行した人の割合は性別によって大きく異なり、男性は37%、女性はわずか20%だった。
実際に旅に出た人のうち、71%が航空便ではなく車を使ったドライブ旅行に出かけた。調査を行った情報サイト「バリューペンギン(ValuePenguin)の主席クレジットアナリスト、マット・シュルツは「短いドライブ旅行は、きちんと計画すれば海外旅行と同じくらいリラックス・リフレッシュできる旅になる可能性がある」と述べている。
とはいえ、旅行に関しては悲惨なニュースが来年まで続くかもしれない。1105人を対象としたバリューペンギンのアンケート調査では、米国人の多くが紅葉狩りから感謝祭、クリスマスまで、2020年の旅行を全てキャンセルしていることが示された。その分の休暇を2021年の夏に取ると答えた割合は32%だった。
調査ではまた、消費者の約3分の1が記念日や卒業祝いなどの節目での旅行を延期したことが分かった。1997~2012年に生まれたジェネレーションZ世代の60%と1981~1996年に生まれたミレニアル世代の49%は、新型コロナウイルスと夏の旅行に関する意見の不一致により家族や友人と口論になったという。争いの種となったのは、イベントの予定を変更すべきかどうかや、イベントに参加すべきかといった点だった。
旅ができない人は、ステイケーション(近場や自宅で休暇を過ごすこと)を選び、今まで一度も言ったことがなかった地元スポットを訪れたり、近くの自然公園にハイキングに出かけたりしてはどうだろう? シュルツは「非常にストレスが多いこの時期は、リラックスするための時間を捻出しなければならない」と述べている。
旅行保険検索サイト「スクエアマウス(Squaremouth)」は、こうした状況は2021年には改善するだろうとしている。
同サイトによると、2021年1月と2月に計画されている旅行のうち、海外旅行は86%に上る。米国人に最も人気の旅行先はメキシコで、新型ウイルス流行の開始後初めて国内旅行の人気を抜いた。バハマ諸島やバージン諸島、アルバ、ジャマイカといったカリブ海諸国もトップ5に入っている。
しかし、新型コロナウイルスの流行を受けた隔離措置と渡航規制により、米国人の旅行計画は影響を受け続けるだろう。スクエアマウスは「海外旅行予約の大半は、既に米国人が入国できる旅先を目的地としている」と指摘している。