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2020.10.02 12:00

世界で最も影響力のあるCMOランキング テック系幹部が上位に

アップルのフィル・シラー上級副社長(ワールドワイドマーケティング担当) Photo by Justin Sullivan/Getty Images

フォーブスがまとめた今年の「世界で最も影響力のある最高マーケティング責任者(CMO)」ランキングでは、大手テクノロジー企業のCMOらが上位に名を連ねた。

フォーブスは毎年、Sprinklr(スプリンクラー)とリンクトインの2社と共同で、世界のマーケティング分野を率いるリーダー50人のランキングを作成している。8回目となる今年首位に立ったのは、アップルのフィル・シラー上級副社長(ワールドワイドマーケティング担当)だ。

今年はシラーを筆頭に、アドビのアン・ルネス(7位)、グーグルのロレイン・トゥーヒル(8位)、マイクロソフトのクリス・カポセラ(9位)のテック企業幹部4人が上位10位に入った。全50人の約6割、上位10人中4人が女性で、プロレス団体WWEのステファニー・マクマホンは昨年から順位を11位上昇させて女性最高位の2位に入った。

フォーブスのコミュニティーディレクター兼CMOネットワーク会長のジェニー・ルーニーは「2020年は全ての業界・役職に非常に大きな変化をもたらした」と指摘。「新型コロナウイルスの世界的大流行と、人種に基づく不当な扱いの撲滅に向けた運動は、世界中の企業の優先順位と焦点を変えた。今年のランキングに入ったCMOたちは、変化と前進の原動力となり、未来を築き成長を促すためにマネジメントやクリエーティブ面、プロセス、投資、人材、テクノロジーといった分野で重要な決断を下している」とコメントした。

今年の候補となったCMOは計427人。候補の選定に当たり、本人あるいは所属する企業がここ1年間で少なくとも1件の主要ブランドランキングやマーケティング関連ランキングに入ったことを条件とした。上位50位の条件として、影響力に関する少なくとも3つの指標で上位20%に入るか、新型コロナウイルスやブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)運動をめぐる議論で群を抜いた存在感を示した人物のみを選出した。

各人のスコアは以下の3つのデータセットに基づいて決定した。

1. ブランドのパフォーマンス(Sprinklrが各ソーシャルメディアから収集した83万件以上のシェア・いいね・リツイート・コメントから算出)
2. 個人的な影響力(Sprinklrがニュース・ブログ・ウェブ・ツイッターから収集したCMO本人に関する言及13万件以上に基づき算出)
3. 業界・社内での影響力(リンクトインが分析した200万件以上のプロフィール閲覧やつながり、同サイト上での60万件以上のエンゲージメントに基づき算出)

以下は、今年の「世界で最も影響力のあるCMO」ランキング上位10人。50人の全リストはフォーブス英語版サイトで公開されている。

1位 フィル・シラー(アップル)
2位 ステファニー・マクマホン(WWE)
3位 フェルナンド・マチャド(レストラン・ブランズ・インターナショナル)
4位 イェンス・ティーマー(BMW)
5位 オリビエ・フランソワ(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)
6位 ジュリア・ゴールディン(レゴ)
7位 アン・ルネス(アドビ)
8位 ロレイン・トゥーヒル(グーグル)
9位 クリス・カポセラ(マイクロソフト)
10位 マーク・プリチャード(プロクター・アンド・ギャンブル)

翻訳・編集=遠藤宗生

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