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I solve the “people pain points” that keep leaders awake at night.

ウェルズ・ファーゴCEOのチャールズ・シャーフ(Photo by Win McNamee/Getty Images)

米銀大手ウェルズ・ファーゴは、多様性の分野で称賛に値する目標を掲げている。その中には、5年以内に黒人リーダーの数を倍増させることがあるが、英ロイター通信の報道によると、同社は早くもこの目標を達成できない言い訳をし始めた。

同社のチャールズ・シャーフ最高経営責任者(CEO)は今年6月、多様性向上の取り組みについて発表した社内メッセージで、「言い訳のように聞こえるかもしれないが、採用できる黒人の人材プールは非常に限られているというのが残念な現実だ」と述べた。

定めた目標を達成できないことについて公式の場で言い訳するという単純なミスを含め、シャーフの言葉の選び方が誤っていたことは明らかだ。私が創業したコンサルティング企業、リーダーシップIQが企業の取締役を対象に行ったアンケート調査「Why CEOs Get Fired(なぜCEOは解任されるのか)」によると、CEOの22%が「言葉ばかりで十分な行動が伴っていない」ことを理由に解任されていた。目標を達成できないことに対して公然と言い訳をしても、CEOとしての成功にはつながらない場合が多い。

しかし、シャーフの言葉の裏にはもう一つの大きな問題が隠れている。それは、会社が特定のタイプの候補者を見つけられないのはそうした候補者が存在しないからだという考え方だ。ウェルズ・ファーゴが十分な数の黒人リーダーを見つけられないからといって、こうしたリーダーが存在しないわけではない。これは単に、現在の採用・人材管理手法が機能していないことを示している。

素晴らしい採用システムとプロセスを導入している企業はある一方で、求人広告を出して応募してくる候補者をふるい落とすだけの採用活動をしている会社も多い。

リーダーシップIQが行ったアンケート調査「Every Recruiter Needs To Start By Defining The Right Attitudes(全ての採用担当者はまず、正しい態度の定義から始めるべき)」では、優秀な人材に特徴的な態度がどのようなものかを明確かつ系統立てて定義していない会社が34%に上ることが分かった。

優秀な人材が持つ態度を明確に定義もせずに、素晴らしい候補者を見つけることはできない。私たちの調査で浮かび上がった問題の中でも特に懸念すべきものとして、優秀な人材が持つ特徴をしっかりと定義していた企業が15%のみだったことがある。

編集=遠藤宗生

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