Photo by Alex Wong/Getty Images

米国のワシントン・ポスト紙は9月28日の紙面で、ジョー・バイデン前副大統領への熱烈な支持を表明すると同時に、トランプ大統領の1期目の成果を厳しく批判した。同紙は、今年の米国大統領選において民主党を支持する新聞のリストに加わった。

ポスト紙はトランプを「現代最悪の大統領」と呼び、「有権者は彼を失脚させるためなら、誰にでも投票したいと思っているかもしれないが、バイデンならば“基準を下げる必要はない”」と述べている。

バイデンは、ミシガン州の「デトロイト・フリー・プレス」やフロリダ州の「タンパベイ・タイムズ」や「サン・センティネル」、ネバダ州の「ラスベガス・ウィークリー」及び「ラスベガス・サン」など、10数以上の新聞から民主党の候補指名獲得に向けて支持されていた。

4月に指名を獲得して以降、バイデンはロサンゼルスタイムズやシアトルタイムズなど、他の大手の新聞からも支持を獲得している。

トランプは、テキサス州の共和党予備選で「エルパソ・タイムズ」に支持されていた。同紙は民主党の予備選ではピート・ブティジェッジを支持していたが、それは彼がテキサス州の共和党有権者の間で人気があるという理由からだった。

一方で、ボストン・ヘラルド紙の編集委員会は「トランプが大統領として2期目を務めるべきだ」と述べている。

トランプは9月27日の記者会見で「ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポスト、ABCやCBS、NBC、CNNなどが、軒並み私を支持してくれるのを待っている」と述べた。「もしも、バイデンが勝てば、彼らの購読者数や視聴率は悲惨なことになる」と彼は続けた。

新聞の支持声明は、かつては選挙で大きな役割を果たしたが、近年はほとんど力を持たないことが明らかになっている。2016年にトランプを支持したのは国内の大手新聞100紙のうちわずか2紙だった。

WSJは時おりトランプの手腕を評価


米国で30の地方紙を抱えるマクラッチー社は、今年9月の社内向け文章で、「地元ファースト」の姿勢を貫くように各紙に呼びかけ、大統領選挙において特定候補への支持を表明するのは、両党の候補者のインタビューを実施してからにするよう命じていた。

しかし、トランプは地方紙のインタビューに応じていないため、「マイアミ・ヘラルド」や「カンザスシティ・スター」などが彼への支持を表明することは無さそうだ。「ダラス・モーニング・ニュース」も特定の候補者の支持は行わないと述べている。

今後、注目が集まるのは、米国の大手新聞社がどの候補を支持するかだ。国内最大の新聞社のいくつかは、まだ特定の候補者を支持していない。

ニューヨーク・タイムズはバイデンを支持する可能性が高いが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とニューヨーク・ポストの編集委員会は時おり、トランプの手腕を高く評価している。

編集=上田裕資

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