トランプ政権の移民対応にさらなる疑念 不審な「子宮摘出」発覚か

トランプ政権の移民対応に対する批判は絶えない(Photo by Spencer Platt/Getty Images)


ICEのTony Pham局長代理は9月18日の声明のなかで、「ICEは、監察総監室と国土安全保障省の並行した調査の取り組みをいずれも歓迎する」と述べた。

Grubman弁護士は声明のなかで、「Amin医師は高名な医師であり、ジョージア州の地方に暮らす、十分な医療サービスを受けられない高リスクの人々の治療に人生を捧げてきた」と述べている。

9月14日には、法による権利擁護を求める複数の活動団体が、ウッテンの代理として、DHSの内部監察機関である監察総監室に対して内部告発書を提出した。27ページに及ぶこの告発書では、ウッテンと複数の収容者の証言が引用されている。

7月まで問題の収容センターで看護師として常勤していたウッテンによれば、同センターは多くの収容者を、施設外の特定の婦人科医のもとに連れていったという。ウッテンは告発書のなかで、「その医師の診察を受けた人は全員が子宮摘出術を受けた」と述べ、女性たちのなかには言葉の壁や説明不足から、自分の受ける処置を理解していなかった人がいる可能性があると状況を詳述している。

ICE局長代理は声明のなかで、「そうした主張になにがしかの真実があるのなら、ICEが担当する拘留者たちの健康、福祉、安全を今後も最優先させていくために必要とされる是正措置をとることが私の責務だ」と述べている。

今回の告発は、移民希望者の扱いをめぐってトランプ政権が批判を受け続けるなかで起きた。イスラム教徒が多数を占める5カ国からの入国制限や、南部の国境で親子を引き離す対応などが非難されてきた。

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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