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2020.09.30

稲盛イズムを継承し、V字回復の匠となった男が作り上げる「CxO輩出」企業の正体

稲盛和夫

戦後日本の経済発展を支えた偉大な経営者の一人であることは、多くの読者がご存知だろう。

京セラ創業者として、アメーバ経営をはじめとした革新的な経営理念・手法を取り入れ、事業と人材を成長させた。近年では、日本航空の経営危機に際し、無報酬で会長職に就任して同社の再生に一役買った。

稲盛のフィロソフィーは著書や「盛和塾」と呼ばれる経営塾などを通して啓蒙されおり、今回紹介する経営者も、その門下生の一人と言えよう。

学生時代、同氏と出会い、それ以来15年以上にわたって業界をまたぎながら経営や事業再生に携わる。その後、2017年にAIGATE(アイガテ)株式会社を創業し、わずか3年弱で売上30億円を突破。現在も成長の真っ只中にある。

しかも、スタートアップに多い投資家からのエクイティによる急成長ではなく、自己資金で、だ。

その秘密は、竹尾昌大という経営者にあった。

京セラの創業者との縁がキッカケで、ブックオフの創業者に見出される


「竹尾はこう見えてシャイで、大勢の聴衆に話すよりも1対1で語りかけるほうが得意なんです。あと、直接話すと独特の雰囲気があって、そこに惹かれる人が少なからずいるんです」

取材に同席したAIGATEのCFO、安岡義朗の言葉だ。たしかに竹尾は、話しぶりや声色といった、言葉では表現しきれない親しみやすさ、不思議な魅力を醸す。

鹿児島大学の3年生だった頃。学生起業を志していた竹尾は、ある友人をきっかけに「稲盛経営学講座」と呼ばれるセミナーが始まることを知る。飛び込みで問い合わせたところ、トントン拍子で運営事務局に加わることとなった。

講義の登壇者の1人に、ブックオフコーポレーション創業者・坂本孝がいた。この頃の坂本は「ビジネスの体育会系」とうたって、学生のうちから経営を学び・実践する機会の提供と、大学卒業後の“ドラフト候補者育成”を構想していた。

竹尾はこの構想を聞き、目標だった学生起業のチャンスだと捉えた。

自ら坂本にアプローチし、ブックオフコーポレーションから支援を受けて、経営者としての道を歩み始めることとなる。

社名はブックオフ鹿児島。鹿児島や隣県にあるブックオフのフランチャイズ店舗のうち、不採算店舗を買収してグループ化し、ブックオフコーポレーションの傘下で社長の職に就いたのだ。

「坂本さんからは、座学で何かを教わったわけではありません。彼が直営店で成功させていた店舗運営を見て、それを鹿児島の店舗で実践することで経営に大切なことを学びました」

手腕が評価された竹尾はブックオフコーポレーションの本体に呼ばれ、子会社役員として中古ゲーム買取販売の新規事業を立ち上げ、ここでも成果を上げた。

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売上を、2年で“4倍”に。「辣腕」をふるう


その後、改めて“経営者”としての道を模索すべく同社を退任した竹尾だが、とある縁で福岡の化粧品通販の会社に入社。

ダイレクトメールによるセールスマーケティング、コールセンター運営など、最終的に通販ビジネスにおけるほぼ全ての業務を担っては、次々と改革を行った。

この経験から通販ビジネス、特に化粧品業界には大きな“伸びしろ”があることに気づいた竹尾。AIGATEの前身となるコールセンターや広告企画・制作などを主軸とした会社を創業し、通販業界のプロセス改善や業務代行を通して、クライアントを再成長させる役割を担った。

かの「プラセンタ化粧品」を販売するR&Yも、彼が支援した企業の一つ。竹尾はなんと2年で売上を4倍、およそ70億円規模にまで成長させ、その実績が評判となり、当時日本に進出したばかりの韓国の消費財大手、LGのグループから声がかかり、当時経営していた会社を売却。

そしてAIGATEの創業へと、至る。

コンサルティングにおいても圧倒的な強みを持つ竹尾だが、現場での業務改善に自ら積極的に携わり、コールセンターや広告運用の代行も会社として手がけている。

コンサルだけでも貴社は十分なのでは、という問いに対して、竹尾は大きな目を見開いてこう言い放った。

「“圧倒的な”価値を提供できるからですよ。あえて泥臭い現場の支援も続けている理由は、現場に改善の余地が存分に残されているから。『広告やコールセンターなどのオペレーションなんて』と思うかもしれませんが、積み重ねれば物凄い変化を起こせるのです。コンサルだけではダメ、具体的な武器がなければ、成長は支援できません」

実は、竹尾がブックオフ鹿児島の社長に就任した当時、同じく学生社長になった同志が何人かいた。しかし最終的に事業を続けているのは竹尾だけだという。

15年以上、業界をまたいで経営の道を歩み続けられている秘訣はどこにあるのか。

その答えを真正面から問うと、笑ってはぐらかしたが、彼の人材マネジメントのスタンスに答えがあると見える。

「学歴とかスキルとか、たしかに個々人の能力には差がありますが、『全く使えない人』なんていないんです。誰にでも価値を発揮できる場所があるので、それを店舗や会社という限られた環境の中で見つけることが経営者の仕事だと思っています」

個の能力を見極め、最大化させることは、あらゆる業界で事業成長のキーファクターになる。

理屈としてはそれを理解していても、自身と従業員の間にある能力、熱量などの違いに意識がいってしまい、適材適所を冷静に見極めきれない経営者は少なくないだろう。

竹尾には生来の性格もあるだろうが、“ある考え方”がこのスタンスを可能にしている。

それが稲盛和夫の提唱する「6つの精進」という、「努力、謙虚、反省、感謝、善行、感性」からなる教訓だ。

AIGATEのバリューにも6つの精進がそのまま用いられていることや、鹿児島弁の「あいがてさげもした」(ありがとうございます)から取った社名からも、稲盛のエッセンスが現在の竹尾をつくり上げていることが分かる。

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V字回復の請負人による、「強くてニューゲーム」


ここでまた、竹尾の良き理解者である安岡CFOの言葉を紹介したい。彼はAIGATEという会社について「いわば竹尾による、『強くてニューゲーム』です」と評す。

これはテレビゲームの用語だ。

最近のゲームは一度クリアすると、主人公のレベルや手に入れたアイテムなどをそのままに、最初からゲームを始められるモードが用意されている。ただし最初からといってもゲーム自体の難易度が上がっているので、より高いレベルの挑戦がプレーヤーを待っている。

AIGATEの事業が大きなハレーションもなく急成長を遂げているのは、ここまで紹介したとおり、竹尾にとって“一度通った道”だからだ。

では、もしこれが“強くてニューゲーム”ならば、竹尾にとって「より高いレベルの挑戦」とは何か?

彼の言葉から「分身の育成」と「オーナーシップ」という2つのキーワードが伺える。

AIGATEのさらなる拡大に欠かせないのが、クライアントのコンサルテーションを担える人材だ。これまではその役割を竹尾一人で担ってきたが、クライアントを増やすためにはその人数を増やさなければならない。

何度も名前が出てきた安岡はじめ、役員陣の多くはここ1年以内に組閣されたメンバー。「これまではプロジェクトに応じて頼れる仲間とチームをつくってきた」と話す竹尾だが、AIGATEではチームづくりを第一に考えている。

その理由は、もう1つのキーワードである「オーナーシップ」にも関係している。竹尾のキャリアはすでに輝かしいものだが、本人からすると「自分でリスクを取って事業をやっていない」という点でまだ目指すべきところがあるという。

彼が描くのは、資金投入も含めたクライアントの成長支援だ。第三者ではなく当事者として事業成長にコミットし、リスクも利益もクライアントとシェアしていく。そのために、各社に送り込む経営参謀、つまりCxO候補がAIGATEにいなければならない。

「自分の新しい挑戦のために、AIGATEはCxO輩出企業にならないといけません。これから幹部として関わるメンバーには、私直下のチームで経営を学んでもらいたいと思っています。

幸い事業は好調なので、成長中の会社を体感したい人には良い環境なはずです」

成長スピードこそ驚くべきものだが、育成という意味において竹尾は“強くてニューゲーム”ならではの達観した境地に立つ。

「CxO輩出企業を謳うからには、まず社員自らが考えて実行することが大切。私から見るとうまくいかなさそうなことも、あえて眼をつぶっています。もし会社が潰れたら、また最初からやればいいんです。自分が入ればきっとすぐに元に戻せるので」

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