ドウェイン・ジョンソン、バイデン支持公表 リーダーの「精魂」称賛

ドウェイン・ジョンソン(Albert L. Ortega/Getty Images)

元プロレスラーで俳優のドウェイン・ジョンソン(48)が、11月の米大統領選で民主党のジョー・バイデン元副大統領、カマラ・ハリス上院議員に投票する意向を明らかにした。「ザ・ロック」が特定の大統領候補への支持を公に表明したのは初めてだ。

ジョンソンは27日に公開した動画のなかで、自身を「もう何年も中道的な考え方の無党派」と紹介したうえで「わたしたちの国を率いるにはバイデンとハリスが最善の選択だと感じている。2人が大統領と副大統領になることを支持する」と述べた。

さらに「どの党にも友人がいるが、話し合いや対話、そして話し合ってたどり着いた結果が、どんな場合も最も重要な部分だという点では、必ず一致している」とも語っている。

ジョンソンは、バイデン、ハリスと最近行った対話の動画もあわせて公開し、そのなかではバイデンを「思いやりや熱意、気概にあふれるだけでなく、精魂を傾けて仕事をしてきたリーダーだと思っている」とたたえた。

ジョンソンは2000年の共和党全国大会で演説したことはあるが、近年は基本的に政治と距離を置いてきた。

2018年4月の「ローリングストーン」誌のインタビューでは、過去の大統領選について、バラク・オバマ前大統領には2回投票したが、2016年にはドナルド・トランプにも、ヒラリー・クリントンにも投票しなかったと明かしていた。そのうえで、2020年の大統領選では、支持する候補についてもう少し強く主張する考えを示していた。

一方、自身に関しては2018年に、2020年の大統領選への出馬を検討しているという噂が流れたものの、ジョンソンは「自分には経験もないし、多くのことが足りない」として否定していた。

だが、2019年のサンダンス映画祭で2024年以降の大統領選への出馬について問われると、「なんらかの仕方で、より大きなインパクトを与えられるのであれば、あるいは、周りに優れた人たちについてもらえるのなら、その可能性は排除しない」と含みをもたせた。

ジョンソンは今月、自身と妻、娘2人が新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たことを明らかにしていた。4歳と2歳の娘たちの症状は軽かったものの、自身と妻は「ひどい経験」をしたという。

ジョンソンは、フォーブスの2020年版「最も稼いだ俳優」ランキングで、推定年収8750万ドル(約92億4000万円)を稼いで昨年に続き首位に輝いた。インターポール(国際刑事警察機構)の捜査官役で主演したネットフリックスのオリジナル映画「Red Notice(原題)」の出演料は、2350万ドル(約24億8000万円)にのぼる。

編集=江戸伸禎

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