増える燃え尽き症候群 「自己批判をやめる」ことで予防を

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2. 自己批判をやめる


多くの人は、自分が十分な努力をしていない、頑張り続けていないと無意識に自己批判し、少しずつ劣等感を感じるようになる。「自分はスランプに陥っている」は「自分は失敗作だ」に変化することが多い。自分の思考を観察する意識的な努力をし、自分自身の最も強い批判者になっていることに気づいたら、感情を日記に書き出したり信頼している人に話したり、リセットボタンを押すために何か他のことをしたりしよう。

3. 苦労や失敗を受け入れる


これは、弱い存在に見えることや自分の弱さを経験することを恐れたり、リーダーシップは間違いを犯さないことだと勘違いしたりしているリーダーに特に当てはまることだ。誰といつ共有するかについてはもちろん慎重に考えなければならないが、課題について思い詰めていては悪循環から抜け出せない。

4. バランスの概念を考える


画面を見つめて過ごす時間がますます増え、ズーム会議が主流の現在、実際に人と社会交流をする時間を増やすことを考えてもよい。猛烈に忙しくうるさい環境で1日を過ごしている場合は、一人で静かに過ごせる時間を探そう。静と動や創造的と分析的など、毎日に補完的な活動を取り込みつつ自分自身のニーズを考えること。

ギンターによると、重要なことはストレスのない生活を期待するのではなく、燃え尽き症候群から健全さへと連続的に推移することを求めることだ。認識して意図的に自己ケアを行うことで、バランスを健全な方向に押し戻すことができるだろう。

「課題に対処し感情的な健全性を改善する習慣を身に付けることは、燃え尽き症候群を避け、将来の脅威と闘う役に立つだろう」とギンターは述べた。

翻訳・編集=出田静

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