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ニュースから見る“保険”の風

Mongkol Chuewong / Getty Images

いよいよ10月1日からGo Toトラベルキャンペーンに東京発着が加わった。これを機に、旅の計画を立てている人も多いと思うが、気になるのはエアラインの動向だ。

エアラインの多くは、特に国際線を中心に依然として、コロナ禍で便数を減らさざるを得ない厳しい状況にある。そんななか、最近になって航空券や旅行プランを購入した乗客に、新型コロナウイルスに対応した「コロナ保険」を無料で付帯する会社が増えている。

この「コロナ保険」にはどんなメリットがあるのか。注意すべき点はどこか。国内外の航空会社それぞれの動きについて見ていくことにしよう。

海外エアラインの「コロナ保険」の状況


エアラインが乗客に「コロナ保険」を無料提供するという報道を、私が初めて目にしたのは、パンデミックが懸念され始めた今年3月のことだ。ベトナムのベドジェット航空が、数百億ドンもの保険料を自社で支払い、国内線利用者を対象に6月末まで提供するというものだった。

それがここにきて、「コロナ保険」を無料提供するエアラインが相次いでいる。

8月には、エミレーツ航空とヴァージン・アトランティック航空(2020年8月4日にアメリカで破産申請)が、相次いで導入を決定。搭乗者が新型コロナウイルスに感染した場合に、医療費や宿泊費、交通費、隔離費用、死亡時の遺体の本国送還費用などを補償するというプランだ。国内便だけではなく国際便をも対象にしており、補償内容も目を引くものとなっている。

9月には、UAEのエティハド航空、ANA、エアカナダも無料提供に踏み切った。補償内容は後発ほど幅広くなっている印象で、たとえばエアカナダでは、海外渡航中にカナダ政府が警戒レベルをレベル3からレベル4に引き上げた場合、帰宅に関わる費用(往復航空券・食事・宿泊)として最大500カナダドルが受け取れることになっている。

各社報道をもとに筆者が作成

補償対象の期間も長くなり、エアカナダでは、表に掲載したプランのほかに、同航空のパッケージツアー「Air Canada Vacations」の参加者用に、治療費や自宅隔離に関わる費用を補償する別プランの新型コロナウイルス保険を用意していて、2021年4月30日までの旅行を予約した人が対象だ。

なお、国際線まで補償する場合、当然ながら、新型コロナウイルス感染症の検査で「陰性」であることが前提だ。エミレーツ航空の例では、乗り継ぎ便の乗客も含め、ドバイ発着便の全ての乗客は、新型コロナウイルス感染症の検査で陰性となった証明書を持参しなければ搭乗できない。

また、エディハド航空の場合は、政府認定の医療機関にて、出発前(利用便出発予定時刻の96時間前まで)に、必ずPCR検査を受ける必要がある。

文・図=竹下さくら

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