ウォルマートがヘルスケアサービス分野でドローン配達サービスを拡大する背景には、アマゾンやCVSヘルス、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスといったライバルの小売大手が、処方薬やヘルスケア製品のドローン配達を試験的に行っているという事情がある。
今回、COVID-19検体セルフ採取キットのドローン配達の対象となるのは、ラスベガス北部とチークトワガにある特定のスーパーセンター(大型店舗)から半径1マイル(約1.6km)以内に住んでおり、かつ1世帯で1軒の家に暮らしている家庭に限られる。
ウォードは今回のプロジェクトの意義について、「パンデミックへの対応やヘルスケア部門の配達・小売にドローンが果たす役割について、試験的な配達サービスから我々が学べることは数多くある」と強調する。「今回、COVID-19検体セルフ採取キットのドローン配達が始まることで、さらに大規模なコンタクトレス検査の仕組みが確立することを望んでいる。さらには、将来的にウォルマートがドローン配達を利用する際に、先進的な手法が発展することを期待している」