挑戦する人と挑戦する企業をつなぐ、Forbes JAPAN 初の採用ブランディング

「自分はどうしたいのか?」

シンプルながら自らの本質をえぐるこの問いに答え続けることが、組織にクリエイティビティをもたらし、社員の能力を開花させる。そう、人材育成の根幹だ。

その証明をする企業を、今回ご紹介したい。ブログウォッチャーだ。

位置情報データによって企業のマーケティング活動を支援し、事業開発まで手がけるブログウォッチャー。位置情報データの市場規模は、2012年では約20兆円に達し、2020年には約62兆円まで拡大する見込みだ。

急成長の市場でブログウォッチャーが フロントランナーでい続けられる理由は、冒頭の問いに答え続けているから......だけではない。

「個の最大限の尊重」「社員全員のジェネラリスト化」…人材育成の秘密を社長の酒田理人とプロダクトマネージャーの蔦田慎史に迫った。

“無名の子会社”から、位置情報データ業界のトップへ


2007年、リクルートと電通とのジョイントベンチャーとして設立されたブログウォッチャー。

酒田がジョインしたのは2010年のこと。当時は社員数5人、主力事業であり社名の由来ともなったブログ分析は赤字続き。 本社でもほとんど認知されておらず、苦汁をなめる時代が続いた。

しかし2011年、位置情報データの分析を始めたことで、風向きが大きく変わる。

「正直、勝ち筋は、見えていませんでした。データの分析技術もなければ、収益になる可能性もわからない状況。『これからのビジネスは、データが鍵を握る』という創業社長の言葉をとにかく信じようと決意し、仲間と共に手探りで邁進したんです」(酒田)

その予測は見事に当たる。位置情報データは脚光を浴び、現在の主力事業である位置情報データプラットフォーム「プロファイルパスポート」は多くの企業で採用され始める。2016年、業界の地位を確固たるものにさせるというべきタイミングでジョインしたのが、蔦田だ。

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「異色の経歴」という言葉は、蔦田にこそ相応しい。

中学卒業後の1年間、日本全国を放浪。そこで出会った馬に惚れ込み、馬術の世界へ。高校生活の傍ら、乗馬に心血を注ぎ、全日本選手権で4位入賞を果たす。その後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に進学。

「就活の時期になると、同級生の多くはGoogle、Facebook、ゴールドマン・サックスなどの企業を目指します。でも僕は『世界で一番の企業に行きたい』と、企業にしがみつく感じがすごく嫌だった。どうせなら今から世界一を目指せる会社のほうが面白い。そこで入社したのがリクルートでした」(蔦田)

しかし、予想通りにいかないのが人生だ。蔦田は入社初日からブログウォッチャーへ出向することになった。その瞬間は驚いたが、「スピード感と勢いのある最高の環境で、今となってはめちゃくちゃハッピーですね」と言う蔦田。今や、プロダクトマネージャーを務める。

コアコンピスタンスは、「クリエイティビティ」


ブログウォッチャーを創業期から支えた酒田は2019年4月、社長に就任した。それからも同社は非連続的な成長を遂げる。

現在は毎年、本社から希望転職してくる社員が当然のようにいる。そして、位置情報データ業界における第一線の企業となった。

位置情報データ業界の参入企業は増えているなか、ブログウォッチャーが最前線にい続けられる理由は、先行者利益だけではない。ここでは具体的な数字は公開できないことが残念だが、業界屈指のデータ量を抱えていることは一端にすぎず、事業戦略の独自性をもって、その地位を確かなものとしている。

「決まり切ったビジネスモデルはなく、メニューもあえて設けていません。パートナー様にワンストップで伴走し、事業開発まで手がけます。位置情報データでどんなことを実現したいかヒアリングし、データを貯蓄、集計、分析し、活用方法まで提案します」(酒田)

コアコンピンスタンス(企業の中核となる強み)をさらに突き詰めると浮かび上がってきたもの、それはクリエイティビティだ。

データと石油は、アイデア次第で利活用の可能性が広がる点で似ていると言われている。石油を車のガソリンにするのか、ペットボトルの原料にするのかなど幾万通りの使い道があるように、位置情報データも、事業やデータの組み合わせ次第でビジネスの可能性を無限大にできるのだ。

「位置情報の活用にはユーザーへの許諾を得て、ルールを守り正しく使う必要があります。それを遵守すれば、こんな活用もできるのです。

小売店様のID-POS(誰が、何を、いつ買ったのか等が分かる情報)からは『毎週末ビールを買う』というユーザー群がわかります。そのID-POSに位置情報データを紐付けるとどんなことができるのか?

お店の近くに、『毎週末ビールを買う』ユーザー群が来たとき、新しいビールのプロモーションをダイレクトに仕掛けられるのです」(酒田)

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そんな、捻りに捻られた数多くのアイデアを、クライアントに惜しみなく提案する。これこそが事業上の圧倒的な強みだと、蔦田は語る。

「僕らはお節介なんです。パートナー様には、主体的にいくつものビジネスアイデアを提案し、プロトタイプをつくります。そしてフィードバックをもらい、改善したプロトタイプの提出を重ねる。今では、パートナー様から『もっとお節介をしてほしい』と言われます(笑)」(蔦田)

SQLが書ける営業を、「営業」と呼ぶのは正しいか


ではクリエイティビティの源泉はどこにあるのか?

それは、社員それぞれの『自分はどうしたいのか?』という問いの答えを優先する、“個の圧倒的尊重“の組織文化に隠されている。

「人間はもともとエゴイスト、自分の好きなことや興味のあることじゃないと本気になりません。会社がやるべきなのは、どんな仕事をしてもいい枠組みをつくること、そして社員がやりたいことを会社に必要な仕事に結びつけてあげることです」(酒田)

さらに、類を見ない組織の特徴は“社員全員、ジェネラリスト化”を進めていることだ。

営業のほぼ全員がデータサイエンティストの研修を受け、SQL(データベース言語)を書ける。データサイエンティストが、マーケティング、プロダクトのマネジメントを手がける。

ジェネラリストを育成する狙いは何か?二人はそれぞれの眼差しから語った。

「『何かのスペシャリストでいい』は、小さな企業においては甘えだと思っています。コアな仕事の周辺知識があれば、仕事の価値はより高められます。たとえば営業が、先方の企画担当者様に『この件については技術の者に確認します』と言ったら、厚い信頼を得られません。技術にそれほど詳しくない方からの質問なら、全て返せるくらいの知識を持つことは当然です」(酒田)

「『データサイエンティスト』など、一般的な職種の枠組みに当てはめると、それ以外の仕事はしなくていいような気になります。大切なのは、プロジェクトに必要なことを完遂すること。

そう考えると、SQLを書ける営業の人を『営業』と呼ぶのは本当に正しいのでしょうか?僕らは『営業』と呼ぶのではなく、『蔦田さん』と呼ぶ組織をつくりたいんです」

個人の名前で呼び合うジェネラリスト集団になった結果、部署間の壁がなくなるのは自然なことだった。

職種をまたぐ知識を全員が持っているため、共通言語がある。結果として、コミュニケーションは滑らかになる。

一般的な職種の領域を超えてプロジェクトに必要なことを完遂するため、全員が当事者意識を持つ。結果として、トラブルが起きたら部署間を越境して一斉に対処するようになる。

「中途入社の人は驚きますね。『当事者意識がぶつかり合っている』と(笑)。酒田さんやマネージャーの意識がメンバーにも伝播して、当事者意識が圧倒的に高い組織ができているんです」(蔦田)

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社員全員が、社長を目指してほしい


酒田に今後の展望を聞くと、予想もしない答えが返ってきた。

「個人としては、後継者育成に注力し、早く社長を譲ることです」

就任から約1年、普通なら社長であることに固執しそうだが、その真意は何か?

「二つあります。ひとつは、“本当のサスティナブルな経営”ができると証明したいから。本当のサスティナブルな経営とは、僕以外の人が経営しても今の文化と成長を持続できること。『酒田の代は上手くっていた』と言われるのはとても嫌です。後継者が上手くいってはじめて、経営は間違っていなかったと証明できます。

もうひとつは、社員全員に社長を目指してもらいたいからです。僕にとって、いろんな領域を横断し、ステップアップする経験は楽しかった。創業当時から参画し、エンジニア、事業責任者、そして社長になりました。もしも僕が今のポジションに10年間居座ったら、社員の楽しみを10年間奪うことになりますから」(酒田)

会社の規模が大きくなり、後継者に社長を譲ったとしても、絶えさせない組織文化は最大限の個の尊重だ。

個の活躍の鍵となるのは、何よりも、機会が創出しやすい“土壌の整備”にある。

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