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2020.10.02

個人出版でアマゾン2万冊のヒット。「PDF原稿から紙へ」の秘技

写真提供:ガジェット通信


元々は自分の周りの人だけに広めるつもりだったのが、思わぬところに余波がひろがり、全然知らない人から「読んでいます」と言われることもあります。

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──出版に自信がない人へ。「自分の思考を世に問う」ということ


コロナの影響でトレーニングのお仕事は減らしていて、執筆活動がメインになってきています。商業出版からも初心者向けの本や、翻訳本の監修の依頼をいただいています。

個人出版では、先日、Kindleで『サプリメント A to C:山本義徳業績集』という本を出しました。おすすめのサプリメントをABC順に紹介していく本で、現在はD〜Kを執筆中です。Zまでで全4巻になる予定なので、まずは今年中に完成させたいです。それをまとめたPOD版も来年の夏までにはなんとか出したいですね。

私の本はこれまでトレーニング関係の人には結構読んでいただいていましたが、最近では健康面、たとえば糖尿病やがん、心臓の疾患の予防や治療にとっても栄養の大事さがとても知られるようになっていまして、そのような方々にも読まれるようになってきています。ですので、トレーニングから健康面へのシフトも少しずつやっていきたいと思っています。

出版が視野にある人の中には、自分の書いたものに自信がないという人も多いと思います。本になるのが心配だと。一般的な商業出版だったら、何かあった場合に回収に発展するなどもあり得ますが、ネクパブでのPOD出版やKindleであれば別の内容に修正、差し替えることもできるので、そのあたりの心配はあまりしなくて良いです。

自分が書いたものを世に問うということは、自分自身を高めることにもなると思います。批判を受けることもあるかもしれないですけど、それで成長してもっと良いものを作れるようになるということもありますので、怖がらないでどんどん出版、発信していただければなと思います。

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山本 義徳(やまもとよしのり)◎1969年3月25日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。米国におけるボディビルのコンテストで日本人初の重量級優勝を達成する。実業団やプロチーム、アスリートへの指導を行いつつ、身体づくりに関する数多くのコラムや書籍を発表。著書は30冊以上。その後、出版社を通さずに自由に内容を書くためKindle電子書籍やPOD出版に移行。電子書籍は現在14冊、POD出版は現在5冊。

写真提供=ガジェット通信(構成=石井節子)

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