ゴートグループの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のエディー・ルーは、今回の資金調達について「技術のイノベーションや、特化した分野でさらに規模を拡大することによって、スニーカーやアパレル、新たなカテゴリーの大きな市場機会を捉えていく」と説明している。
ゴートグループはこれまでに、アクセルやフットロッカー、インデックス、アップフロントベンチャーズからも出資を受けており、D1キャピタル分も合わせると累計の資金調達額は3億ドル近くとなった。
D1キャピタルの設立者、ダン・サンドハイムは声明のなかで、GOATの「スニーカー分野で一気にトッププレイヤーに駆け上がった目覚ましい成功」に言及。GOATは引き続き中核事業を成長させながら、グローバルなeコマース市場で有利な立場にある新たなカテゴリーに参入するとの見通しを明らかにした。
カウエン・アンド・コーによると、北米のスニーカー再販市場の規模はすでに20億ドルを超え、年20%のペースで拡大している。2030年には300億ドルに膨らむ可能性もあるという。スニーカー再販サイトは、特定のブランドやストリートウェアスタイルを愛好する若年層の消費者を引き寄せている。
ユーザーがスニーカーを売買するマーケットプレイスとして始まったGOATは、今ではアパレルやアクセサリーも取り扱うようになっている。会員の国籍は世界の170カ国に及び、米国や欧州、アジアにある認証・配送センターから出荷している。新たな資金により、こうしたセンターをさらに増やすことができる。
GOATは現在、さまざまなセグメントの350ブランドを超えるスニーカーやアパレル、アクセサリーを取り扱っており、著名ファッションデザイナーと組んだ新製品の開発にも乗り出している。
ルーは「わたしたちの目標は、過去と現在、未来にわたって世界で最も優れた製品を取りそろえ、カルチャーとスタイルという観点から、最高のエンド・トゥー・エンドの顧客体験を提供していくことだ」と強調している。