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As Mobile Economist at TUNE, I forecast and analyze trends affecting the mobile ecosystem.

Masarik / Shutterstock.com

アマゾンは9月24日、傘下のRingから発売する「自律飛行する家庭用セキュリティカメラ」をアナウンスした。このデバイスは充電ステーションとセットで販売される小型ドローンで、家の中を飛び回って不審者の侵入などを検知する。

「家の中を飛ぶ監視用ドローン」と聞くと、少し首をかしげたくもなるが、家庭用セキュリティカメラを導入したいが、コストをあまりかけたくない場合を考えてみてほしい。家の中の全てのドアにカメラを設置するとしたら膨大な費用がかかることになる。

しかし、「Ring Always Home Cam」と呼ばれるこのデバイスは、わずか249ドルでその機能を実現するのだ。外部から何者かが自宅に侵入した場合、ドローンが家の中を飛び回って不審者の姿を撮影し、スマホのアプリ経由で家のオーナーにその様子を撮影した動画を送信する。実際の動作の様子はアマゾンのデモ動画で確認してみてほしい。



このドローンは自律飛行が可能で、事前に設定した飛行ルートを飛ばすことも出来る。さらに、2階に居る家族から「階下で不審な物音がする」と電話で告げらた場合などには、遠隔操作で現場の様子を確認しに行くことも可能なのだ。

Ringは既に家庭向けのアラートシステムを発売しているが、そのシステムで不審な動きを検知した場合に、ドローンを急行させることも出来る。このドローンは単体でも利用可能だが、Ringのアラートシステムと連携させれば、例えばキッチンの窓で不審な動きを検知した場足、ドローンが自動的に現場に急行するような動作が可能になる。

さらに魅力的と思えるのは、Ring Always Home Camのドローンがナイトビジョンに対応している点だ。つまり、夜間でも鮮明な映像が撮影可能になっている。この製品は米国では2021年から利用可能になる予定という。

安全面への配慮から、このドローンはプロペラが外部に露出しない構造になっている。また、プライバシーを考慮し、録画が行われるのは飛行中のみで、全ての動画を暗号化してクラウド上に貯蔵するプランも用意されている。

プライバシーに配慮し録音機能は無し


「ドローンのカメラは飛行中以外はオフになっている。また、動作中は周囲の人がすぐに気づくようなノイズを発生する」とアマゾンは述べている。

さらに、このデバイスはマイクを備えておらず、音声インプットに対応していないことも特筆しておくべきだろう。アマゾンは音声アシスタントのアレクサを全てのデバイスに導入しようとしているが、プライバシーへの配慮から録音機能の搭載は見送った模様だ。

筆者は、家庭内を飛び回るドローンを監視カメラに用いるというのは、非常に画期的なアイデアだと考えている。ただし、一つ残念な点があるとすれば、「Ring Always Home Cam」という名前だ。もっとましな名前があったのでは、という気もする。

このデバイスは米連邦通信委員会(FCC)の承認を得られ次第、発売になる予定というが、屋内のみを飛行するドローンであれば、FCCの承認を得るのはさほど難しいものではなさそうだ。

編集=上田裕資

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