テニス界の性の平等に取り組んだキング選手 功績たたえ大会改称

ビリー・ジーン・キング(Photo by Theo Wargo/Getty Images for Women In Sports Foundation)


ITFの長年の後援者は仏銀行BNPパリバだが、これにマイクロソフトとマゼラン・コーポレーション(Magellan Corporation)が新たに加わった。マイクロソフトは、ITFの新たなグローバル技術・イノベーション分野での提携企業として、試合にリアルタイムのデータ分析を導入する。またITFは、イリノイ州を拠点とする鉄鋼配給グローバル企業マゼランが、「主要なスポーツ資産や女性推進の取り組みを後援してきた強い実績を持つ」と述べている。

ハガティは、ITFがパンデミック(世界的大流行)にもかかわらず後援企業3社を獲得できたことが大会の強さを示しているとし、「後援企業は非常にわくわくしていて、性の平等と女性たちが出す成果を信じている」と続けた。

「パンデミックは全てのスポーツに課題を投げ掛けてきた。それには疑う余地がない。しかし今回のことは、良い商品は全く、あるいは少ししか影響を受けず、人々がいまだにスポーツを観戦したがっていることを示していると思う」(ハガティ)

今年9月は、キングを含む9人の女性が1ドルの契約を結び、独自の女子プロテニスツアーである「バージニア・スリムズ・サーキット(Virginia Slims Circuit)」を設立してから50周年だ。「オリジナル・ナイン」と呼ばれたこの女性らは、女子選手が受け取る賞金が男子選手のほんの一部しかなかったことに抗議するため自分たちだけのツアー設立を試みたのだ。

キングは1973年、WTA設立を支援している。テニスはそれから、女性の一流プロスポーツとなった。

翻訳・編集=出田静

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