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Asukanda / Shutterstock.com

2020年の夏は、誰もが予想していなかったものだった。ソーシャルディスタンシング(対人距離の確保)の風潮が広まる中、格好の避難場所となったのが、人里離れた大自然だ。

さまざまな人がキャンプ場に向かったり、レクリエーショナルビークルで出掛けたり、自然の中に繰り出したりするようになった結果、キャンプそのものの形も変わっていった。ただ、全ての変化が良いものだったわけではない。

・ハイテク機器が人気に

それまでのキャンプは非常にローテクで、電子機器は家に置いていくのが基本だった。だが現代のキャンパーは、さまざまな機器を駆使するようになっている。英紙ガーディアンによれば、携帯電話を充電できて、快適な滞在に必要な機器を動かすための電源が用意されたキャンプ場が人気となっているという。

・キャンプ食が大きく改善

自然に足を踏み入れる人が増えたことで、食事のバラエティー向上の需要が増大した。今や、折りたたみ式ピザオーブンやミニグリルといった高度な調理器具を持っていくことは珍しくない。電気がない場所に滞在する場合でも、電気を使わないコーヒーマシンが販売されているし、USBポートを備えたコンロを使えば調理中に携帯電話を充電できる。

またキャンプ場の所有者らの間では、祭りで使われる移動式屋台を誘致し、キャンプ客に食事を販売してもらう動きもある。

・夜の過ごし方がより快適に

日曜の朝、雨が降る中でキャンプの片付けが今もおっくうであることには変わりないだろうが、数分で膨らませられるテントの登場により、多くの人にとってキャンプがより手軽なものになった。

自動膨張式エアーマットを使えば、より快適に睡眠できる。さらに寝袋には革命が起きており、布地や保温用温熱パッドを通じた熱制御システムを備えた製品が多く販売されている。

・大量のごみが問題に

キャンプ場以外で野宿をする人が増えたことで、ごみの量がかつてないほどに増えている。英国の国立公園と歴史的住居を管理するナショナル・トラストは、簡易テントで行う「フライキャンピング」の人気によってキャンパーが大量のごみを残すようになったことを非難する声明を出した。

ナショナル・トラストの監視員で、コーンウォール北部の沿岸を管理するスティーブ・サドワースは声明の中で、「野宿する人たちはしばしば、排せつ物や使用済みトイレットペーパー、バーベキューなどのごみを、自分たちが楽しんだ美しい地方部の至る所に残している。これにより景観が損なわれて誰もが楽しめなくなっている上、既に厳しい時期である今にさらなる健康問題を引き起こしている」と述べている。

英BBC放送は6月、ロックダウン(都市封鎖)後に英国各地の浜辺や沿岸の町に「膨大な量」のごみが残されたと報じた。また7月末には、スコットランドのハイランド地方でキャンプをした人たちが、景勝地に前代未聞の量のごみを残していったと報じられた。

編集=遠藤宗生

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