ビジネス

2020.09.28

社会課題を自分ごと化する ファッションブランド「coxco」が目指す世界

「vol.0」のイメージヴィジュアル




国内ではアパレルブランドや繊維商社と連携して、Z世代に向けたサスティナブルな消費者教育活動も行っている。

一度は就職したものの、どうしても「ファッションを通して社会を良くしたい」という夢を諦めきれなかった。

約2年弱勤めた企業を退職し、単身フィリピンへ渡航。NPOの活動を通して社会貢献活動は重要であると改めて感じたと同時に、NPOだけでは本質的に社会を変える事が難しいと痛感し、起業を決意した。事業とNPOの両立を目指すことで、持続可能な社会を作れると考えた。

今はブランド「coxco」とNPO「DEAR ME」は点と点の活動となっているが、将来は現在NPOとしてフィリピンで準備中のファッションスクールの卒業生をcoxcoで雇用し、貧困問題の解決も目指している。地球環境に配慮したモノづくり、人も優しい循環をつくりたいと考えている。

今日、「サスティナブル」や「SDGs」が注目され、社会を良くする取り組みを目指す企業や個人が増えたように感じる。とても良い流れではあるが、表面的ではなく、トレンドで終わらせない事業や活動が重要だ。coxcoは人生をかけて描く持続可能な社会を目指し、ブランドとNPOの活動を両立させて行くことを目指す。

そして、まずは普段身近に感じにくい「社会課題」を、服を纏うことから共に向き合い、より良い未来を作ることを目指せる場をつくっていく。「服を着る」という当たり前の行動が、いつか世界を変える日が来る。そう信じて、より良い社会への一歩を踏み出していきたい。

西側愛弓◎1995年、神戸市出身。2017年に神戸女学院大学を卒業後、新卒で株式会社サイバーエージェントに入社。ネット広告のセールスとして働いたのち2019年1月に退社。その後「coxco」を設立し代表を務める傍ら、学生時代に立ち上げたNPO「DEAR ME」で、フィリピンの恵まれない環境の子ども達にファッションショーの開催や、現在はファッションスクールの設立に向け準備中。今後、現地でファッションを通した教育機会、将来的にはcoxcoでも雇用を生み出し、事業とNPOを連携してファッションを通して社会課題の解決を目指している。

文=西側愛弓

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