署名はフォードの新型EVのボンネット上で
カリフォルニア州は、これまでも環境や排ガスに対する規制を設けてきたが、自動車メーカーや石油会社、トランプ政権の抵抗にあってきた。今回のニューサム知事による行政命令も激しい抵抗にあうことは間違いないだろう。
一方で、フォードやフォルクスワーゲン、ホンダ、BMWなど自動車メーカー6社は、同州の厳しい規制を遵守するとしており、ガソリン車やディーゼル車の新車販売禁止についても支持している。
ニューサム知事は9月23日、フォードの新型EV、フォード「マスタング・マッハE」のボンネット上で行政命令に署名した。「我々は、気候変動対策に取り組むニューサム知事の姿勢に賛同する」とフォードは声明の中で述べた。
「ゼロエミッション化を実現するためには、政府と民間の協力や、スマートインフラの構築、消費者がEVを購入するための支援体制などが必要だ」とニューサム知事は語った。
ニューサム知事は、行政命令には州内の石油やガスの採取で使われる掘削技術「フラッキング(水圧破砕)」の禁止も含まれるとしている。
同日、フォルクスワーゲンは新型EVの「ID.4」の価格と発売日を発表した。また、前日にテスラのイーロン・マスクは数年以内2万5000ドルのEVをリリースするという計画を発表していた。