米ディズニーランド幹部、「営業再開」許可を加州知事に要請

Photo by Derek Lee/Disneyland Resort via Getty Images

ディズニーのテーマパーク部門の幹部は9月22日、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューソムに営業再開を認めるよう呼びかけた。同社は州当局者への圧力を強めている。

ディズニー・パークス会長のジョシュ・ダマロは22日のオンライン記者会見で、「州や地方の役人らに、テーマパークを他のセクターと同様に扱い、当社の営業再開を助けるよう働きかけている」と述べた。

ディズニーランドや「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー」「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」「ノッツ・ベリー・ファーム」「シーワールド・サンディエゴ」「シックスフラッグス・マジック・マウンテン」「レゴランド・カリフォルニア」などのテーマパークは3月14日から閉鎖されている。

カリフォルニア州知事のニューソムは先週、テーマパークの新たなガイダンスが「近日中に発表される見通しだ」と述べたが、それ以上の情報はまだ開示されていない。

テーマパーク近隣のアナハイムやブエナパーク、ガーデングローブの市長らは、ディズニーランドの継続的な閉鎖は「数千もの地元の雇用喪失につながる災害だ」と述べ、早期の再開を求めている。

フロリダのディズニーワールドは7月から再開し、香港のディズニーランドも先日から営業を再開しており、現在もディズニーパークが閉鎖されているのはカリフォルニア州のみの状態だ。しかし、デイリービーストの報道によるとディズニーの社員は今月初旬に、会社が労働者を適切に保護する能力を欠いていると懸念を表明した模様だ。

いくつかのコロナウイルス関連の指標は先月から減少傾向にあり、入院者数は23%の低下で、ICUの使用率も25%の低下、過去14日間の陽性率も3.1%となっている。

ディズニーパークスのダマロは次のように述べた。「時間が経てば経つほど、地域コミュニティや、私たちを頼りにしている何万人もの人々に大きな打撃が及ぶことになる。正しいガイドラインが示されれば、私たちは長年の経験を活かし、人々を仕事に復帰させることができると確信している」

カリフォルニア州においては、営業再開に向けて業種ごとに異なるガイダンスが設けられれており、一部から不満が出ている。ネイルサロンは9月22日にようやく屋内営業の再開が認められたが、美容室や理髪店は8月末から営業が認められていた。一方で、教会は「州が定めたガイダンスが厳しすぎる」として、ニューソム州知事を訴えていた。

編集=上田裕資

ForbesBrandVoice

人気記事