ミーティングなしの1週間を送るべき理由

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やる必要のない義務的なことや気が散る原因となることは大きな代償をもたらす。「忙しい」1週間を送っていて生産性が高いように見えていても、それには意味がない。出席しなければならない会議が多過ぎて、いつ実際に仕事ができるか分からないように感じたことがあるのではないだろうか?

私は最近、有名自動車メーカーで働く人と会話した。彼は私に、1日に最大6つのオンライン会議をしなければならないと語った。どのようにして仕事を終わらせているのかと尋ねると、彼は肩をすくませて笑った。

問題は彼ではない。彼は仕事をしたいのだが、誰もが彼の共有カレンダーから会議を予約できることが問題なのだ。中級管理職は会議をすることだけが仕事になっている。これは愚の骨頂だ。

コミュニケーションは非効率的?


アマゾン創業者のジェフ・ベゾスは、コミュニケーションを嫌っている。ベゾスは人を嫌っているのではなく、コミュニケーションが非効率性を示していると考えているのだ。全てが円滑に進んでいれば、誰もコミュニケーションを取る必要はない。システムは相乗効果を念頭に構築されるべきだ。コーヒーを飲みながら長時間の会議を数回行った後ではなく、そのまま最初から機能すべきなのだ。

アマゾンにとって、これは顧客サービスにも延長される。カスタマーサービスの対応チケット数が少ないことはサイトが機能していることを示すので、その数を最小にすることが目標だ。

重量挙げの種目では、選手はトレーニングプログラムに従う。プログラムは4~6週間ごとのブロックに分けられ、重量挙げの反復の強度や量はブロックを通じて増える。選手はブロックの最後に軽めのトレーニングを行う週を設けるかもしれない。これは、体にブロックから回復する機会を与え、次のブロックが始まるまでに充電を完了させる時間だ。

仕事でも、同じようなメリットを得るために会議を少なくする1週間を設けてみよう。

空白の力


カレンダーに1週間の間空白を作れば、深い取り組みや大きなプロジェクトに取り掛かれる。それぞれの日を、会議を中心として計画する必要はなく、作業量を中心に計画することができる。これにより、思考と計画のための時間ができ、あなたのそもそもの存在理由である課題に取り組める。死ぬまで会議をするためにこの世に生まれてきた人がいるとは思えない。

作業量を減らしつつ、その質を上げよう。邪魔されずに集中できる時間が得られるのは、9時前か5時以降であることが多い。携帯電話を切って仕事に没頭しよう。時間をうまく使うことで、より良い未来を手に入れられるようにすること。
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翻訳・編集=出田静

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