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Photo by Marc Piasecki/Getty Images

米オハイオ州に拠点を置くLブランズ傘下のランジェリーブランド、「ヴィクトリアズ・シークレット(VS)」の英国法人が、FTSE上場の小売業者、ネクスト(NEXT)と提携することが明らかになった。VSの英国法人は今年6月、破産を申請していた。

規制当局の承認を得れば、ネクストが51%、VSが49%を出資する合弁会社を設立する。VSが英国内で保有する資産の大半は、新会社が取得することになる。

VSは破産申請の時点で、英国内で25店舗(若年層向けブランド「ピンク」を含む)を運営していた。英国とアイルランドのVSの店舗はすべて新会社が運営する方針で、各店舗の家主と交渉を行う。また、破産管財人を務めるデロイトによると、新会社は800人を超える英国の従業員のうち、500人以上を引き続き雇用する方針。

Lブランズにとって、VSは特に大きな足かせとなってきた。2020年上半期(7月末まで)の営業損失は、1500万ドル(約15億円)だが、これには主に、VSの営業損失が2億4200万ドルにのぼったことが影響している(前年同期の営業利益は4930万ドルだった)。傘下の「バス&ボディワークス」の今年上半期の営業利益は、前年比19%増の4億ドルだった。

Lブランズは2020年初め以降、米国内に約900あったVSの店舗の閉鎖を進めており、年末までに700店舗にまで削減する計画だ。

オンライン事業も新会社が継続


VSが英国で手掛けてきたオンラインビジネスは2021年春以降、新会社が引き継ぐことになる。ネクストのサイモン・ウルフソン最高経営責任者(CEO)は、英国・アイルランドでのVSの事業について、これまでのネクストの経験を活かし、オンライン、実店舗ともに拡大させていきたい考えを示している。

サイトへのアクセス数が毎月2000万を超えるネクストは、オンライン小売では国内8番目の規模だ(衣料品の販売に限定すれば、国内第1位)。2020年第2四半期のオンライン販売の売上高は前年比9%増。ネクスト全体の売上高は同マイナス28%にとどまり、予想を上回った。

ネクストは英国内で500店舗以上を運営、70カ国以上でオンライン事業を展開している。自社ブランドの衣料品に加え、化粧品やホームウェアなどを含め約700ブランドの商品を扱う。2020年通期の税引前利益は、1億9500万ポンド(約260億円)を見込んでいる。

編集=木内涼子

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