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Restoration Hardwareのゲーリー・フリードマンCEO(Getty Images)

高級家具の販売を手がける米Restoration Hardware(RH)の業績が好調だ。株価の上昇にともない、最高経営責任者(CEO)で最大株主のゲーリー・フリードマン(63)の資産額も約25億ドル(約2620億円)と、年初からほぼ倍増した。

RHが9日に発表した2020年第2四半期(8月1日終了)決算は、最終利益が過去最高を更新。これを受けて同社の株価は時間外取引で13%上がった。

RHの株式の10%を保有するフリードマンは、年初時点の資産額は13億ドルだったが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で3月には5億ドルまで落ち込んでいた。

しかしその後、巣ごもりした国民が生活スペースをより良くするための出費を増やすなか、株価は持ち直した。業界ではこのほか、家具販売サイト「Wayfair(ウェイフェア)」も年初来で株価が200%あまり急伸している。

RHはこれまでに、広大な「ギャラリー」ストアを続々とオープンさせたり、ホテルや住宅事業に進出したりするなど、“ラグジュアリー帝国”の構築に向けた野心的な計画を進めている。また、高級小売店にふさわしい営業利益率を追求しており、2017年の7%、2019年の14.3%に続き、2020年は20%を目標に掲げる。第2四半期は調整後で21.8%と過去最高を達成している。

フリードマンはインタビューで、自社の最近の成長は「コロナとは関係がない」と述べ、パンデミック中の消費動向は成長の一つの背景にすぎないと強調している。会社は「大きな、組織的な変化を起こそうとしている」という。

フリードマンが業績向上の理由として挙げるのは、正規価格の家具販売を増やし、アウトレットでの大幅な値引き品の販売を減らすといった、長期的な対策だ。サプライチェーンの変更にも取り組んでおり、たとえばラグ製品は1社だけと取引するのをやめ、複数のメーカーと直接関係をつくっているという。

「ギャラリー」ストアは、6月にノースカロライナ州シャーロット、7月にサンフランシスコと、引き続き出店を続けている。来年は初めて米国外にも進出し、パリやロンドン、英イングランドの郊外などでの出店を計画している。

一方、ホテルの開業は遅れており、マンハッタンの「ゲストハウス」(10室)の開業予定時期は2021年春となっている。2軒目のゲストハウスは2022年秋にコロラド州アスペンで開業する見通しだ。

編集=江戸伸禎

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