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2020年11月の米大統領選挙で、民主党候補ジョー・バイデンが勝利をおさめる可能性が高いなら、株でも債券でも、とにかく中国関連を買い始めたほうがいい。実際、ここ3カ月はバイデンが優位に立ち続けており、現職大統領ドナルド・トランプから政権を奪取しそうな勢いであるなか、X-Trackersが運用する「ハーベストCSI 300中国A株ETF」のパフォーマンスは、インベスコが運用する「QQQトラストETF」を上回っている。

野村ホールディングスの債券ファンドアナリスト、クレイグ・チャンは「バイデンが大統領選で勝てば、中国への資金流入が加速する可能性が高い」とし、中国に流入するウォール街の資金にとっては、米大統領選挙がカギとなると語る。

バイデンの対中政策は、「トランプ政策のライト版」になる見込みだ。中国に対して新たな関税を導入することはないと見られている。またバイデンは、導入済みの関税を撤廃する予定はないと発言している。

中国の債券市場は国際化しているが、それは中国国債が2つの主要な債権指数へと組み入れられたためであり、バイデンやトランプが理由ではない。すべては、実際に利息が支払われるソブリン債券と準ソブリン債券を求める、利回り志向の投資家からの需要次第だ。

「バイデンと強気市場の結びつき」は、バイデンが政権についたら敵対的な姿勢が薄れ、関税リスクが高まることはなさそうだと見られており、そうしたことが、世界の債券投資家の心理を好転させていることを意味するにすぎない。それほどシンプルなことなのだ。

8月のフローデータを見ると、189億ドルの外貨が中国の債券市場に流れ込んでいる。おかげで、投資家が利益を確定するなか、8月の株式市場での資金流出が相殺された。

中国の中央国債登記結算有限責任公司と上海清算所のデータによると、資金の流入先はおもに中国国債ならびに人民銀行債で、割合はほぼ半々だ。

翻訳=ガリレオ

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