CVSヘルスでエグゼクティブ・バイスプレジデントと最高改革責任者を兼任するジョナサン・メイヒューは、「人々がもっと健康になれるよう、人々の関心とモチベーションを維持することは、われわれのビジネスの核心だ。そこで、アップルとの提携の幅を広げ、Apple Fitness Plusへの特別アクセスを、さまざまな接点を通じて顧客に提供することにした」と述べた。
「Apple Fitness Plusのような革新的なフィットネスサービスは、この困難な時代に健康維持をめざして努力する人々にとって、とりわけ重要な存在だ」
アップルとの提携は、CVSヘルスのラリー・マーロCEOが進める、ヘルスケアサービスにおいてより多くの選択肢を提供するという戦略にも合致する。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続くなか、CVSは、2年以内に全米に1500店舗を「ヘルスハブ(HealthHUB)」に変えるという計画を予定通り進めている。ただし、3月下旬には一部店舗のヘルスハブ化は停止された。これは、各州政府のシャットダウンにより、店舗工事が減速を余儀なくされたためだ。
それでも、CVSは3年計画のなかで、2021年末までに1500店舗のヘルスハブをオープンするという目標を掲げている。CVSは2019年、米国内にヘルスハブを50店舗オープンさせており、2020年前半のパンデミック発生までは、2020年中にさらに600~650店舗を開業予定だった。
CVSヘルスハブは、店舗面積の20%以上を、各種の健康関連サービスに割いている。内容は、耐久性に優れた新しい医療機器、消耗品、さまざまな新製品とサービスの組み合わせなどだ。CVSは、ヘルスハブ店舗にあるミニット・クリニック(MinuteClinic)に、多数のパーソナルケアやサービスの新商品を随時追加している。