スピリットのオンライン店舗は1年中営業している。同社にはBOPIS(オンラインで注文し店舗で受け取る)機能がないため、今年は米インスタカートと連携して地域での配送を行う。
店舗では、健康と安全の指針を順守するため徹底的な対策が実施され、入店者数を制限したり客と従業員両方にマスク着用を義務化したりしてきた。「私たちは、こうした全ての要件を満たす上で大きな投資を行ってきた」とシルバースタイン。
同社のスペンサーズ(Spencer’s)店舗にも同じことが言える。約680店舗のスペンサーズ店舗はこの春ほとんどの間閉鎖されていたが、現在では大部分が再開している。シルバースタインは「このような状況に対処する上で戦略本はないため、当社では多くのことを学んだ」と述べた。
シルバースタインは、風変わりで珍しい商品をいろいろと取りそろえた典型的なスペンサーズ店舗について言及し、「しかし、当社は予想していたよりも大幅に高い業績を出している。世界が当社に有利な方向に変わっていると感じている」と述べた。「当社は食べるとホッとする食べ物のようなもので、ストレスを緩和してくれる。ラバライトやフリース毛布のような商品の売り上げが非常に好調だ」
当然のことながら、スペンサーズではマスクの売り上げが好調で、スピリットで特に売れ行きが良いコスチュームには医師・看護師の制服や防護服が含まれている、とシルバースタインは明かした。同社は、パンデミックが初めて中国を襲った1月の早い段階から、サプライチェーンを整備するため動いてきた。
シルバースタインは、世界や米国の小売業界のこれまでを考慮すると、同社は良い位置に着けていると述べた。「私たちは今年、より親切で優しくなっている。それは顧客も同じだ。ハロウィーンは今年も開催される。人は今でもキャンディーのご褒美を欲しがっている」