どちらにもGPS単体、またはGPSのほかにセルラー通信機能も備える2種類のモデルがある。ケースのサイズは44mmと40mmに分かれる。Series 6はケースの素材によっても値段が変わるが、最もベーシックな仕立てのモデルどうしでエントリー価格(いずれも税別)を比べると、Series 6が4万2800円、SEが2万9800円となる。価格が1万3000円開くことによる違いと、どちらがより自分の期待する用途にApple Watchなのかはこの後の詳しい説明を参考にしてほしい。
Apple Watchで「できること」は多種多彩
初めてApple Watchの購入を検討している方のために、いくつかの基本情報を整理しておきたい。Apple Watchの利用には初期設定の段階からiPhoneが必要だ。
Apple WatchはiPhoneとペアリングして使うウェアラブルデバイスだ。iOSのWatchアプリからApple Watchの各種設定を行う
iPhoneにペアリングすることで各種アプリによるヘルスケアやアクティビティのトラッキングが楽しめる。本体は50m防水性能を備えているので、スイミングも含めたスポーツシーンでも身に着けて記録が取れる。
本体にはマイクを内蔵しているので、iPhoneに着信した通話を受けてApple Watchでハンズフリー通話ができる。Bluetoothイヤホンをペアリングすればミュージックアプリで音楽も聴ける。ジョギングしながら音楽を聴きたい時に、iPhoneを持たずにより身軽に走れる心地良さは一度味わってしまうと後戻りができない。
Apple Watchにはミュージックプレーヤー機能も搭載されている。AirPods Proなどワイヤレスイヤホンをペアリングして音楽再生が楽しめる
セルラーモデルのApple Watchなら単体でインターネットに接続して、音声通話やApple Musicの音楽ストリーミングが利用できる。セルラー通信を活用するためには、iPhoneを親回線とする通信契約にひもづく、IoTデバイスのための通信サービスをキャリアと契約しなければならない。国内ではNTTドコモ、au、ソフトバンクがApple Watch向けの通信サービスを500円以内の価格で提供している。
パッケージがよりシンプルになった
アップルはデバイスを製造する段階から地球環境に与える負荷をさらに軽減するため、今年からApple Watch Series 6/SEの商品パッケージから充電用USBアダプターを省いた。
USBアダプターはiPhoneと同じものが使えるし、サードパーティの製品にも対応するので心配ない。Apple Watch専用の充電器は従来通り同梱する。こちらも以前のApple Watchと同じものになる。
上位機のSeries 6にはアルミニウムケースの新色として「ブルー」と「レッド」が加わった。今回レビュー用に借りている実機はブルーのSeries 6だが、飽きのこない高級感のあるダークブルーが好感触だ。ステンレスケースのモデルにはダークグレー系の「グラファイト」が加わる。
落ち着いた上品な色合いの「ブルー/アルミニウム」のケース