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ビジネス

2020.09.25 14:30

ニューノーマル時代、勢い増すアフリカンファッションの最新事情


アフリカ開発銀行グループ(AfDB)がアフリカのクリエイティブ業界への投資を目的に2016年に始動したアフリカンファッション業界のためのデジタル・プラットフォーム、ファッショノミクス・アフリカ(Fashionomics Africa)は、コロナ発生以後、より積極的にウェビナーを開催。

『ヴォーグ』によると、6月に開催されたウェビナーには、100名以上のアフリカ系デザイナーや業界関係者が参加し、事業のデジタル化促進などに関するトピックが取り上げられた。

また、8月下旬には、ナイジェリア発、アフリカと世界を繋ぐクリエイティブ・フェス、「ホームカミング(Homecoming)」が、オンライン上で開催。

同イベントは、2018年にナイジェリア系イギリス人のクリエイティブ・ディレクター、グレース・ラドジャ(Grace Ladoja)が立ち上げた、音楽、アート、スポーツ、ファッションの祭典。


アフリカ系のストリートウェアの未来についての討議が行われたオンライン・パネルの様子。

若手からベテランまで、多彩なアフリカ系のクリエイターらが集い、パネルディスカッション、ワークショップ、パーティー、ブランドイベントに参加する、SXSW的なイベントだ。当初は、4月にラゴスで開催予定だった。

8月のデジタル版は、ファッション、特にストリートウェアに焦点を絞って開催。28日に開催されたパネルディスカッションには、ナイジェリアを代表するストリートウェアブランドの、ワッフルズ・エン・クリーム(WafflesNCream)のジョミ・マーカス、アムステルダム拠点にブランド、デイリー・ペイパー(Daily Paper)を展開するガーナ出身のジェファソン・オセイ(Jefferson Osei)、ソマリア出身のフセイン・スレイマン(Hussein Suleiman)、オフ・ホワイトの展開と、ルイ・ヴィトン、メンズウェアのアーティスティック・ディレクターを務める、ヴァージル・アブローらが、若手のクリエイターとともに討議に参加。世代や年代を越えて、さらに国境を越えて、アフリカ系クリエイターらとカジュアルな意見交換がなされた。

パンデミックからパン・アフリカニズム(汎アフリカ主義)へ。アフリカ系クリエイターらが結束を高まることで、グローバルな発信力より強まる未来に期待している。

連載:旅から読み解く「グローバルビジネスの矛盾と闘争」
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文=MAKI NAKATA

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