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テスラの元CTOが創設したバッテリーリサイクル企業「レッドウッド・マテリアルズ(Redwood Materials)」が、アマゾンからの出資を獲得した。アマゾンは、二酸化炭素削減の取り組みに貢献するテクノロジーを持つ企業を支援する20億ドル(約2090億円)規模のファンドを立ち上げており、同社はこのファンドからの資金を、最も早い段階で獲得する企業の1社に選ばれた。

アマゾンは同社が6月に設立したファンド「Climate Pledge Fund」を通じ、レッドウッドに出資する。このファンドの目的は、「アマゾンや他の企業が炭素ゼロへの道を加速させるのに役立つ技術、製品、サービスを構築する企業を支援する事」とされている。

アマゾンと、ネバダ州レッドウッドシティを本拠とするレッドウッド・マテリアルズは、今回の提携で支払われる金額については明かしていない。

「気候変動と戦うためには、製品が環境に与えるダメージを低減する必要がある」と、レッドウッドの共同創立者兼CEOのJB・ストラウベルは述べている。「アマゾンのファンドに参加し、バッテリーや電子機器をリサイクルするクローズドループのサプライチェーンを構築できることを光栄に思う」と彼は続けた。

ストラウベルは2003年にイーロン・マスクと出会い、テスラを共同創業し初代CTOを務め、電気モーターやその他の技術の設計に貢献した。彼がテスラを離れることは、2019年7月の四半期決算説明会でマスクから突然発表された。

テスラの5人の創設メンバーのうち、現在も同社の経営を指揮しているのはマスクのみだ。「テスラの創造と構築において、JBが根本的な役割を果たしてくれたことに感謝する。2003年に我々が昼食をとっていなかったら、基本的にテスラは存在していなかっただろう」と、マスクは述べていた。

ストラウベルは、自身のスタートアップで、「循環型サプライチェーン」を通じた持続可能な素材の開発にフォーカスし、環境問題を引き起こす廃棄物を削減しようとしている。

レッドウッドは今年に入り、同社初の資金調達を実施し、ジェフ・ベゾスとビル・ゲイツが支援する環境に特化したファンド「ブレークスルー・エナジー・ベンチャーズ」などから4000万ドルの資金を獲得していた。

同社は昨年パナソニック社との提携を開始し、テスラのギガファクトリーから排出される、バッテリー部品の廃材のリサイクルを行っている。

アマゾンとの提携の一環として、レッドウッドは電子部品や電気自動車、リチウムイオン電池などから生じる電子廃棄物のリサイクルを支援していく。

アマゾンの気候変動抑制を目指す取り組みの支援先の1社としては、EV(電気自動車)トラックメーカーの「Rivian」があげられる。同社は昨年、アマゾンから4億4000万ドルの直接投資を受け、2030年までに10万台の電動配送用車両を納入しようとしている。

編集=上田裕資

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