独学でハッカーの腕を磨いた著者
著者のクリストファー・ワイリーは、11歳の時に歩行障害を起こして車椅子生活を余儀なくされた。それをきっかけにいじめに合うようになり、コンピューター室に籠もってプログラミングを独学、ハッカーとしての腕を磨いた。その後、政治に目覚めて故郷のカナダやイギリスで選挙活動に関わり、24歳の時にCAの立ち上げに参加。CAの基礎となるスキームを生みだした。
CAが駆使した手法は、いまや世界中に広がり、今回のアメリカ大統領選でも大きな影響を及ぼすとされる。ソーシャルメディアとビッグデータ、AIの最先端で今何が起きているのか。今年の大統領選の結果を予測するだけでなく、現代を生きる者にとって必読の一冊だ。
著者紹介:クリストファー・ワイリー(Christopher Wylie)
1989年、カナダ生まれ。英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス在学中にケンブリッジ・アナリティカ(CA)の立ち上げに参加。CAとフェイスブックによるデータの悪用を暴露したことで、「ミレニアル世代最初の内部告発者」と呼ばれる。現在はロンドン在住。
◎書誌情報:
『マインドハッキング
あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア』
クリストファー・ワイリー著/牧野洋訳
定価:2100円+税
発売日:2020年9月18日
新潮社刊
ISBN 9784105071912