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Photo by Jonathan Kemper on Unsplash

ドイツのベルリン本拠の料理宅配のスタートアップ「デリバリーヒーロー(Delivery Hero)」が、ラテンアメリカ市場の競合「グローボ(Glovo)」を買収する。買収費用は最大で2億3000万ユーロ(約284億円)にのぼるという。

スペインのバルセロナ本拠のグローボは、2015年に設立され、投資家から5億1000万ドル以上の資金を調達している。同社は中南米の数カ国を含む世界数十の市場で事業を展開している。グローボはフードデリバリー以外にも、生鮮食品の配達や荷物の宅配サービスを行っている。

今回の買収によりデリバリーヒーローは、アルゼンチン、ペルー、エクアドル、パナマ、コスタリカ、ホンジュラス、グアテマラ、ドミニカ共和国でのグローボの事業を引き継ぐことになる。デリバリーヒーローは、これらの国のうち3カ国に進出しており、以前からグローボの株式を保有していた。

「ラテンアメリカは高い成長性を持つ市場だが、ウーバーやソフトバンクが出資するRappiなどが積極的に事業を展開しており、競争が激しい」と、デリバリーヒーローCEOのNiklas Östbergは述べた。

「グローボの現地事業を買収することで、イノベーションを推進し、顧客体験を継続的に向上させていける。彼らのラテンアメリカのサービスを我々のネットワークに組み込めることを誇りに思う」

グローボCEOのオスカー・ピエールは、「中南米の事業を売却することで、他の市場でのプレゼンス強化が可能になる。長期的に持続可能なビジネスを構築し、当社独自のマルチカテゴリ製品を顧客に提供する上で、コア市場にフォーカスすることが重要だ」と話した。

以前のインタビューでピエールは、業績が低迷している市場からは撤退していると述べており、ウルグアイやプエルトリコの事業を閉鎖していた。

デリバリーヒーローにとって今回の買収は、グローバルでの覇権を拡大する上で、重要な意味を持つ。同社は新型コロナウイルスのパンデミックを追い風に売上を伸ばし、通年の売上見通しを28億ユーロに引き上げ、「年内に黒字化を達成する見通しだ」と述べている。

デリバリーヒーローは日本進出も予定しており、年内に同社のアジア向けブランドの「フードパンダ(Foodpanda)」としてオペレーションを開始しようとしている。

フランクフルト証券取引所に上場するデリバリーヒーローの株式は先日、ドイツの主要銘柄で構成されるDAXインデックス(ドイツ株価指数)に組み込まれていた。

編集=上田裕資

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