採用目的のオウンドメディア|メリット・デメリット、厳選事例を紹介

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1. 自社のミッション、ビジョン、バリュー

ミッションとは、自社の「社会的使命や存在意義」を示すものである。ビジョンはミッション達成の先に描く、「組織や社会の理想像」を明文化したものだ。バリューは企業の「価値観」とも言い換えられる。

具体的なコンテンツのアイデアとしては、経営理念や組織基盤となっている考え方などについて、トップインタビューなどの形で紹介することが挙げられる。自社の中長期的な労働環境や経営状態の見通しも含めて記載しておくと、入社した後のイメージを持ってもらいやすい。

2. 社員のインタビュー

実際に働いている社員のリアルな声は、求職者が具体的な入社後の未来像を描けるため、特に多くの採用オウンドメディアでコンテンツになっている。年代別、職種別などに分けて、複数コンテンツがあると良いだろう。

特に、最近では前述のミッション、ビジョン、バリューを体現している社員を取り上げたり、象徴的なエピソードを紹介することも多い。

3. 社内制度や福利厚生

働き方改革の後押しもあり、リモートワークや時短勤務、副業など、就労形態が多様化している昨今、より多くの求職者にリーチするためには、よりさまざまな制度が設けられていることが大きなアピールポイントになる。

とはいえ、単に箇条書きで項目だけ羅列するだけでは、制度の良し悪しや背景が伝わりづらい。そのため、コンテンツにする場合は人事担当者に制度設計の背景を語ってもらったり、制度を活用して理想的な働き方を実現している社員に話を聞いたり、ストーリーとして制度を紹介するといったアイデアがある。

4. イベント・企業セミナー情報

オウンドメディアを訪れてくれたユーザーたちに、より自社のことを知ってもらえるよう、イベントやセミナーの情報も記載すべきだ。「エントリーへの意思が固まりきっていないが興味はある」という人と、より強い接点を持てる機会にもなる。

5. エントリー時期・方法

興味関心をもったユーザーがすぐに応募できるよう、エントリー時期やその方法については、目に触れやすい場所に記載しておこう。記事コンテンツの場合は、本文末のCTA(Call To Action、ユーザーの行動喚起を促すバナーやテキスト)として「応募ボタン」を設置したり、説明会の案内をするといった選択肢が考えられる。

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文=小野祐紀

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