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スポーツビジネスを専門としつつ、不定期に教育およびローカルエコノミーに関する記事を執筆


メッシは9月9日、自身のソーシャルメディアで、もうひとつのスポンサー契約を発表した(メッシのインスタグラムとフェイスブックは、フォロワー数が合計で2億5700万人に上る。長年のライバルであるクリスティアーノ・ロナウドに次ぐ、スポーツ界第2位の規模だ)。

メッシとスポンサー契約を結んだのは、2010年に創業されたイスラエルの企業オーカム・テクノロジーズ(OrCam Technologies)。AI駆動型のコンピュータービジョンを使い、目の不自由な人や視覚障がい者の自立を支援するデバイスを開発する企業だ。メガネに装着する音声デバイス「オーカム・マイアイ(OrCam MyEye)」は、活字やデジタル表示された文字を読み上げることが可能なほか、顔や商品の認識もできる。クランチベース(Crunchbase)のデータによると、同社はベンチャーキャピタルから8600万ドルの資金を調達しており、2018年には評価額が10億ドルに達した。

オーカムの広報によると、同社がグローバル・アンバサダーとしてのメッシに魅力を感じたのは、彼自身が身体的な困難を乗り越えた象徴的存在だからだという。よく知られている話だが、メッシは10歳のころ、年齢に比して体が小さかったことから、ヒト成長ホルモン投与などの治療を受け、やがては誰もが認める偉大なサッカー選手になった。

メッシとオーカムの3年間にわたるパートナー契約は、新型コロナウイルスのパンデミック直前に結ばれたが、このたびようやく発表に至った。メッシは3月にバルセロナで、世界中から集まった目の不自由な人や視覚障がい者12人と交流するイベントに参加。こうした取り組みは今後も続けられる予定だ。

メッシのスポンサーはほかにも、アディダス、ポテトチップスの「レイズ(Lay’s)」、マスターカード、時計メーカーのジェイコブ(Jacob & Co)、カタールの通信大手「オレドー(Ooredoo)」がある。

メッシの生涯収入は10億ドルに迫る勢いだ。この額に到達すれば、ゴルフのタイガー・ウッズ、ボクシングのフロイド・メイウェザー、サッカーのロナウドに続き、現役のうちに10億ドルに達した4人目のスポーツ選手になる。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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