コロナ禍でも感情をコントロールし、レジリエンスを育てる方法

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新型コロナウイルスが流行する中、人々のストレス、不安、憂うつな気持ちは通常よりも増している。職を失った人、自宅で子どもたちの面倒や勉強を見ながら働こうとしている人など、多くの人が圧倒された気持ちになり、生活や感情が自分の思い通りにいかなくなってしまったと感じている。不安定で不安な時である今、レジリエンス(回復力)をつけ、日常生活の主導権を自分に少し取り戻すための医療専門家らからのアドバイスを以下に紹介する。

日記をつける


感情の波をコントロールする方法として、自分の感情を書き出すことがある。米エール大学医学部傘下の医療機関エール・メディシンの精神神経科医アーマン・フェシャラキザデフによると、その日の出来事を書き出すと、心の中で処理がしやすくなる。なるべく邪魔のない静かな場所を見つけること。書く内容は短くても長くてもよい。その出来事についての良し悪しは加えず、できれば毎日書くことが理想的だという。

十分な睡眠をとる


エール・メディシンによれば、十分な睡眠はストレスや不安をコントロールする上で重要であり、レジリエンスを得るための鍵となる。決まった睡眠時間を守り、規則正しい生活を送ることでメンタルヘルスや生産性が向上し、混乱した時期でもコントロールを失わない感覚が得られるのだ。

人との交流方法を模索する


今は大半の人がある程度の隔離生活を送っており、通常よりも孤立している。エール・メディシンは、メンタルヘルス維持のため、互いと安全な距離を保ったり、ネットを使ったりして、以前と同じ活発な人付き合いを維持することを勧めている。ソーシャルディスタンスを保ちながら離れて暮らす家族や友人と会ったり、ボランティア活動に参加したり、手紙やメールで親しい人たちと定期的に連絡を取り合ったりしよう。

ニュースは信頼性の高い情報源から1日1~2回だけチェックする


ネット上にはニュースがあふれており、ついついそれを延々とスクロールしてチェックしてしまいがちだ。ハーバード大学医学大学院のルアナ・マルケス教授(心理療法)によると、グーグルでは午後11時〜午前4時の間にコロナウイルスの不安に関する検索が盛んにおこなわれており、人々が不安により夜も良く眠れずにいることが示されている。
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編集=遠藤宗生

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