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2020.09.15

NVIDIA、Armを400億⽶ドルで買収 AI時代のリーディングカンパニーへ

NVIDIAがArm Limited(以下、Arm)をSBGおよびソフトバンク・ビジョン・ファンド(以下、ソフトバンクグループ)から400億⽶ドルで買収することに最終合意した。この取引によりNVIDIAのnon-GAAPグロスマージン(売上総利益率)とnon-GAAP EPS(一株当たり利益)は直ちに増加する。

NVIDIAの最先端のAIコンピューティングプラットフォームとArmの広大なエコシステムの融合により、共にイノベーションを加速させ、巨大な⾼成⻑市場へと事業を展開することとなり、AIの時代の最高峰のコンピューティングカンパニーが誕⽣する。ソフトバンクグループは、NVIDIA株式を保有することで、Armの⻑期にわたる成功に引き続きコミットする。なお株式保有⽐率は10%以下を⾒込んでいる。

NVIDIA創業者/CEOのJensen Huang(ジェンスン フアン)は次のように述べている。

「AIは現代において最もパワフルなテクノロジーであり、コンピューティングの世界に新たな波を起こしてきました。数年の内には、何兆ものコンピュータがAIを稼働させ、今⽇のインターネット オブ ピープル(IoP)の数千倍にも上るIoTを創出することになるでしょう。両社の連合は、AIの時代において優れたポジショニングの企業を作ることになります。

ArmにおいてSimon Segars(サイモン シガース)とそのチームは、世界のほぼ全てのテクノロジー市場に寄与する⽐類なき企業を作り上げました。NVIDIAのAIコンピューティングとArmのCPUを取り巻く広⼤なエコシステムの融合により、クラウドやスマートフォン、PC、⾃律⾛⾏⾞、ロボティクスをエッジIoTへと進化させることが可能となります。そして、AIコンピューティングを世界の隅々まで届けていきます。

本件により、両社ならびに私たちの顧客や業界に多⼤なベネフィットがもたらされます。Armのエコシステムにとっては、Armの研究開発能⼒が増強されることを意味し、加えてNVIDIAが世界に誇るGPUおよびAI技術によりArmのIPポートフォリオは拡⼤することとなります。

Armは今後も英国ケンブリッジを本拠とします。ケンブリッジの素晴らしいキャンパスを拡張しワールドクラスのAI研究施設を⽴ち上げ、ヘルスケア、ライフサイエンス、ロボティクス、⾃律⾛⾏⾞などの開発⽀援を⾏います。また、英国および世界中の研究者・科学者を誘致し画期的な取り組みが⾏われることを⽬指し、NVIDIAはArmのCPUを搭載した最先端のAIスーパーコンピュータを構築します。Armのケンブリッジ拠点は、ワールドクラスのテクノロジーセンターとなるでしょう」

SBG代表取締役会⻑兼社⻑の孫正義は次のようにコメントしている。

「NVIDIAはArmにとって理想的なパートナーです。Armを買収して以来、私たちは私たちの掲げたコミットメントを重んじ、⼈材、テクノロジー、R&Dに重点的に投資し、⾼成⻑を⾒込める新しい領域にビジネスを拡⼤してきました。テクノロジーのイノベーションにおける世界のリーダーと⼀緒になることはArmに新しくエキサイティングな機会をもたらします。このたびの両社の魅⼒的な連合は、Arm、ケンブリッジ、英国が現代のテクノロジーのイノベーションの最前線に⽴つことであり、ソフトバンクがNVIDIAの主要株主として、Armの⻑期に渡る成功に投資していくことをうれしく思います。今後のビジネスの継続的な成功をサポートしていけることを楽しみにしています」
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PR TIMESより

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