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米国のオラクルは9月14日、中国バイトダンスの動画アプリ「TikTok」の米国事業における「テクノロジープロバイダーになる」と宣言した。

このニュースは一部で、オラクルが提携交渉に成功したと報じられているが、香港メディアの「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、バイトダンス側はアルゴリズムを渡さないと主張しており、交渉は別の障害に直面した模様だ。

トランプ政権が通達した9月15日の期限まであと数時間というところで、オラクルはTikTok米国部門の「信頼できる技術パートナー」として発表されることになったとウォールストリート・ジャーナルが9月13日に報じていた。

しかし、関係筋がSCMPに語ったところによると、TikTokとオラクルとの提携はすでに障害に直面している。TikTokの既存のアルゴリズムは引き継がれないため、オラクルは新たなアルゴリズムを自社で開発しなければならないという。

「バイトダンスは米国の買い手にソースコードを渡さないが、米国のTikTokの技術チームは新しいアルゴリズムを開発することができる」と、関係筋はSCMPに語っており、オラクル側には既にこの決定が通達済みという。

さらに、トランプ大統領が「アルゴリズム無し」という条件を飲まない場合、この取り引きは中止になると、関係筋は話したという。

中国政府は8月28日に、TikTokのアルゴリズムのようなAI技術の海外輸出を禁止していた。

トランプ大統領が8月にTikTokを禁止すると脅す大統領令を出した後、TikTokの売却交渉は何週間もの間、続いてきた。その結果、大統領の支援者であるラリー・エリソンが運営するオラクルが、マイクロソフトとウォルマート陣営に勝ち抜く形で、TikTokと提携を結んだが、同社が支払う金額は明らかになっていない。

TikTokは先月、米国政府がバイトダンスとの取引を禁ずる大統領令を出したことで、トランプ政権を提訴していた。さらに、バイトダンス創業者のZhang Yimingは以前に、米国政府から事業売却を強制されることに反発していた。

一方で、中国政府が先月発動した新たな輸出規制が、TikTokの今後を決定づけるかもしれない。トランプ大統領は最初に設定した9月15日の締め切りを延長する意志は無いと宣言しており、間もなく何らかの決定が下される見通しだ。

編集=上田裕資

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