マネー

2020.09.15

【9月第2週資金調達まとめ】インバウンド産業ビッグデータ解析・活用のVpon Holdings、42億円の資金調達


日本クラウドキャピタル


調達額:8億5000万円
調達先:IR Robotics / エヌリンクス / コシダカホールディングス / フィンテックグローバル / ログリー・インベストメント / 三桜工業 / 池森ベンチャーサポート
備考:他複数の個人投資家を含む

日本初の株式投資型クラウドファンディングサービスのプラットフォーム「FUNDINNO」を運営するスタートアップ。

「FUNDINNO」では、1口10万円前後の少額から、IPOやバイアウトを目指す企業の株式に投資することができる。更に投資後も、投資先企業からのIR情報を定期的に投資家に提供する。他のクラウドファンディンサービスと違う特徴は、企業価値の上昇等による利益を長期的に狙える点だ。

「FUNDINNO」は、日本ではまだ新しい資金調達の手法を一般ユーザーにもわかりやすく、且つポップな形で広めている点で評価され、2018年度グッドデザイン賞を受賞した。

また、同社が運営するもうひとつのサービス「FUNDOOR」は、スタートアップの成長を支援するツールとして、資金調達に必須な事業計画の策定の効率化に貢献する。

2020年9月には、池森ベンチャーサポート、エヌリンクス、コシダカホールディングス、三桜工業株式会社、フィンテック グローバル、ログリー・インベストメント、IR Roboticsなどを引受先とする総額8億5000万円の第三者割当増資を実施。

今回の資金調達により、金融商品取引業の認可や運営の体制強化、インターネットでベンチャー株を取引するための新システム開発を行う方針だ。

メトロエンジン


調達額:5億円
調達先:不明

ダイナミックプライシング事業、宿泊特化型事業を手掛けるスタートアップ。

需要予測などを元にディープラーニングを活用した単価設定"ダイナミックプライシング"を行うWEBサービス「メトロエンジン」を宿泊業界向けに提供する他、民泊を運営するホスト、事業者向けに「民泊ダッシュボード」、短期賃貸物件所有者向けには「マンスリーエンジン」を提供している。

その他、投資家・宿泊事業者に向けメディア「ホテルバンク」の運営も行っている。

同社の強みのひとつであるデータの収集力、それは観光庁が掲示する訪日客予測といったマクロデータから、各宿泊施設の在庫状況、OTAの評価コメント、イベントデータまでの解析をAIにて行うことにある。

現場でのAI活用をいち早く達成したスピード感、顧客視点に立った分析、複数のホテル基幹システムとの接続実績などが複数の資本参加企業より高く評価されている。

2020年9月に5億円の資金調達を実施した。

調達した資金はGoogle Hotel Adsに掲載可能な「メトロブッキング」の開発・改良、Book on Google対応のための開発・改良、ダイナミックプライシング関連サービスに係るシステム改良、他業種展開、長期滞在者向けのホテル予約サイト「マンスリーホテル」の開発・改良、事業開発、その他新規事業に係るプロダクト開発、営業、エンジニア等の人材確保に使用する予定だ。

ペライチ


調達額:4億9000万円
調達先:ラクスル

誰でも早く簡単に1ページのホームページ作成をできるWebサービス「ペライチ」の開発・運営を行っているスタートアップ。同社はNTTデータやうるるを経験した橋田一秀氏によって2014年に設立された。

同サービスは『世界で一番カンタンなホームページ作成サービス』をコンセプトとしており、2015年にリリースされた。

顧客のニーズに合わせて4つのプランを展開しており、月額料金で収益を得るモデルになっているが、無料でホームページを作成できるプランもある。

また細かいオプション機能も搭載されており、顧客ごとに細かく合うようカスタマイズすることも可能になっている。

これまで中小企業の経営者や個人事業主を中心に利用者数を拡大している。

2020年9月には、ラクスルから4億9000万円の資金調達を実施。

今回の資金調達を機に、ホームページを制作できるSaaS「ペライチ」の事業拡大及び採用強化を進めていく見込みだ。

文=STARTUP DB

ForbesBrandVoice

人気記事