日本への留学生が帰国後に感謝する「4つのこと」

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インターネット上で使用されている言語のうち、日本語は、英語、中国語、スペイン語に次いで第4位だ(出典元:Internet World Stats.com)。つまり、英語が理解できれば、ネット上で一番多い「英語で書かれた記事」が読めるし理解もできるわけだ。加えて中国語も理解できれば、それに日本語のリテラシーがあれば(もし日本で日本語を学べば)同様に読解と理解が叶う。すばらしい! これならインターネットでほぼすべてのことが解決できる。

ある問題の答えを探るべく、英語でグーグル検索しても答えが見つからない時、私はいつも中国語でグーグル検索し、次は日本語でやってみる。韓国語を使うこともある。もちろん、絶対に正しい答えが得られるわけではないが、自分が抱える問題を、世界中の人々がどう解釈しているかがわかる。

さらに興味深いのは、日本人によるオンライン記事は、それ以外の言語の記事と比べ、内容が本格的かつ専門的であることが多い。著作権やプライバシーの問題にも配慮されている。それゆえに、日本語で書かれた記事の情報源は信憑性が高く、あてになる。私は、日本語が読めるおかげで大いに助かっているのだ。

2.「ありがとう」「ごめんなさい」が学べた


来日前、私がかなりの無礼者だったことは忘れようもない。他人をからかうのはいつものことで、ある女の子が好きだった男の子と一緒になってその子をからかい、女の子を泣かしてしまったこともある。当時の私は、ありがとう、ごめんなさいをすんなり言えない人間だった。

だが、来日してから私は変わった。一番大きな変化は、ありがとう、ごめんなさいを言えるようになったこと。日本社会は、お礼と謝罪の文化が軸になっている。ルールはいたって簡単で、頼み事をしたらお礼を言う。迷惑をかけたら謝る。これは世界共通のルールじゃないかと思う。

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お礼

日本では、とても丁寧に感謝の気持ちを表現する。たとえば、Aさんと食事に出かけたとしよう。食事の後、あなたは間違いなくAさんからお礼のメールを受信するはずだ。日本人が開くイベントに足を運べば、頭を下げて感謝の気持ちを示してくれるだろう。

謝罪

謝罪と言えば、誰もが知っていることだが、他人に迷惑をかけたら謝らなければならない。だが、日本人の謝罪はそのレベルを超えている。たとえば、日本人にドアを開けてあげたら、「すみません(ごめんなさい、の意味)」と言われる。誕生日プレゼントを渡せば、またもや「すみません」。何かを手渡すと、返ってくる言葉は「すみません」だ!

「頼み事をする」以外の場合でも、自分のために世話を焼いてくれた相手には謝罪すべきだ。これは世界最高のマナーじゃないだろうか。 何かにつけて謝罪したとしても、マナー違反なわけがない。
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翻訳=神原里枝 編集=石井節子

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