収穫後の「わら」をアートに再生 日本の巨大な稲わらオブジェ

メディア「Japan Inside」より。わらアートまつりの作品

「わらアート」というものをご存知だろうか? 日本人でも、その地域にゆかりのある人しか知らないかもしれない、米を収穫した際の「わら」で作るアートのことだ。ゼロからアイデアを生み出す才能と、「もったいない精神」によりアレンジを加えて高いクオリティの創作物を作り上げてしまう、日本人ならではの発想といえる。

日本を訪れる旅行者や、海外からの日本長期滞在者向けメディア「Japan Inside」の外国人記者が、外国人旅行者や、半年から10年以上日本に住み、最近帰国した外国人たちに取材し、「日本の巨大な稲わらオブジェ」について寄稿した。同サイトの全面協力のもと、公開する。


迫力満点の巨大稲わらオブジェ


わらアートまつりは、稲わらのオブジェを鑑賞できるイベントだ。制作、設置は地域で協力して行う。毎年開催されており、今年で10周年。今年の制作チームは、例年より2倍大きな作品を手がけた。

ところで、なぜ稲わらを使うのだろう? 米を収穫した後、大量のわらが残る。昔から、残ったわらは家畜の飼料にしたり、土壌の肥やしとして農地にまいたりした。だが10年前、新潟であるひらめきが生まれる。美大生とタッグを組み、稲わらで巨大なオブジェを作るというアイデアで、即採用となった。

最近では、わらアートまつりは米の収穫を祝い、観光事業を活性化し、地域独自の文化を披露する絶好の機会になっている。

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翻訳=神原里枝 編集=石井節子

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