テレビのリモコンの置き場所やキッチンの細々とした調味料の整理、便利だがデザイン性に欠ける収納スペースなど......。こうした「室内のちょっとした不具合」を改善していくことで、より充実した在宅生活を送ることができる。
創業60年以上のインテリア雑貨専門メーカー、山崎実業では、暮らしの中のちょっとしたモヤモヤを解消する、機能とデザイン性を兼ね備えたアイテムを取り揃えている。特に同社が生み出した商品シリーズの一つである「tower」は、無駄を省いたコンパクトな設計とスタイリッシュなデザインで人気が高い。
だが、山崎実業が本当にすごいのは、「ユーザーが本来の使い方だけでなく、『アレンジ』を加えることでその商品の利便性を見出し、人気を博している」点である。
ユーザーのアイデアによる「利便性」の増やし方
「ユーザーが商品に『アレンジ』を加える」とは、一体どういうことなのか。
山崎実業の商品を愛用しているユーザーたちがSNSに上げた、いくつかの例を紹介する。
同社の人気商品である、こちらの「ポリ袋エコホルダー」は、元々は生ゴミ入れとして使用する目的で生み出されたアイテムである。しかし、こちらのユーザーは趣向を変えて、食器の水切りや野菜の小分け冷凍の下処理をする際にも、このホルダーを活用している(上記インスタグラムの投稿写真をスクロールすると、その他の使い方も見ることができる)。
この商品は他にも、鍋やフライパンのふた置きとして使用したり、子供が食べるおやつの袋や工作の紙くず入れとして使用したりと、ユーザーによってさまざまな用途が生み出されている。